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スポーツ障害とは【スポーツをしていていつの間にか痛い!?】

陸上女子

皆さんはスポーツに打ち込んだ経験はありますか?

よく、「スポーツには怪我が付き物」といいますが、本当にその通りだと思います。

私はテニスで鎖骨骨折、自転車で手首の骨折、柔道で足の小指を骨折しました。(._.)

ですが、骨折や、脱臼、打撲、捻挫、肉離れなどの怪我以外にも、スポーツをしていたら「いつの間にか痛くなっていた」という経験はありませんか?

これが疲労骨折に代表されるような「スポーツ障害」です。

この記事ではスポーツ傷害についてのまとめ、解説をし、予防法についても紹介していきます!

現在スポーツに打ち込んでいる方、お子さんをお持ちの方、これから運動を始める方は知っておいて損はありませんよ!(^_-)-☆

目次

まずは知ろう!スポーツ障害とは?

カウンセリングする女性

スポーツ時の怪我や疾患をまとめて「スポーツ傷害」といいます。

スポーツ傷害は下記の二つに分かれます。
・スポーツ外傷
スポーツ時におきた怪我のこと。スポーツの各種目の特徴から発生する怪我に差があります。

・スポーツ障害
繰り返しの負担や使い過ぎ(オーバーユーズ)によって発生します。本記事の本題。

この記事ではスポーツ傷害のうちの、スポーツ障害について解説していきます。

疲労骨折【下肢編】

痛い足を抑える女性

スポーツ障害といえばこれ、「疲労骨折」です。
誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

骨の一部分に繰り返し力が加わり続け、それが積み重なって発生します。
最初は骨を包む膜「骨膜」に反応が現れますが、徐々に明らかな骨折となります。

疲労骨折は下肢(股関節から下の骨)に起こる頻度が高いです。

①大腿骨頚部の疲労骨折
鼠径部の痛みを訴えることが多いです。
若い人にも起こるし、高齢者のジョギングのし過ぎでも発生することがあります。


②大腿骨骨幹部の疲労骨折
大腿骨の上半分、歩いは下半分の痛みを訴えることが多いです。
ランニングやジャンプを伴うスポーツのやりすぎに多いです。


③脛骨の疲労骨折
脛骨とは、脛(スネ)の骨のことです。
上1/3、中1/3、下1/3の部位に分けられます。

・上1/3と下1/3は走る種目に多く発生します。運動を中止して、2~3か月の安静で落ち着きます。
・中1/3はジャンプをする種目に多く発生します。運動を中止して、6か月以上の安静を必要とします。改善が見られなければ手術も選択肢に入ります。


④腓骨の疲労骨折
腓骨とは、脛(スネ)の骨の外側にある骨です。
上1/3、下1/3の部位に分けられます。

・上1/3はジャンプをする種目に多く発生します。
・下1/3は走る種目に多く発生します。
それぞれ運動を中止し、1~2か月の安静で改善します。


⑤中足骨の疲労骨折
中足骨とは、足の甲にある長い骨です。各指それぞれにあります。
走る種目、ジャンプする種目のいずれの場合にも発生します。
運動を中止して1.5~2か月の安静で改善します。
しかし、小指の中足骨の疲労骨折は「ジョーンズ骨折」と呼ばれ、ギプス固定や時に手術が必要になることもあります。

⑥踵骨の疲労骨折
踵の骨の疲労骨折は長距離のランニングでの衝撃が蓄積することで発生します。
運動を中止して安静を1~3か月保つことで改善します。

⑦舟状骨の疲労骨折
舟状骨は足の土踏まずのアーチのてっぺんにある骨です。
種目にかかわらず発生し、運動を休んでもなかなか改善しません。
1~2か月のギプス固定が必要になることもあります。

疲労骨折【その他】

痛みで腰を抑える男性

⑧尺骨の疲労骨折
尺骨とは前腕の小指側の骨のこと。
バレーボールのレシーブ、ソフトボールのアンダースローなど、腕を使う種目に多く発生します。

⑨肋骨の疲労骨折
咳のし過ぎ以外にも、野球やゴルフなどのスイングのし過ぎで発生します。
野球では利き手側の肋骨(背中側)、ゴルフでは利き手と反対側の肋骨(背中側)に発生します。
また、ウェイトリフティングでは第1肋骨の骨折が発生することがあります。

⑩骨盤の疲労骨折
陰部のあたりから太もも、膝に放散する痛みを訴えます。
バスケットやランニングで発生することがあります。


⑪腰椎の分離症
腰椎の5番目に起こる。
10歳ごろから発生し、男子がほとんどです。
柔道や重量挙げなどに多いですが、激しい運動を行えば起こりうる可能性はあります。


自己判断せずに、必ず近くの接骨院や整形外科を受診してください!

骨折かどうかの簡易的な方法については下記のリンクを参考にしてください!

骨端症

スポーツ障害には「骨端症」も一部含まれます。

疲労骨折や成長痛と間違われやすいですが、骨端症の中には運動の中止と安静で改善しないものも一部ありますので、注意が必要です。

下記のリンクにて詳しくご紹介してますので、参考にしてください!

肩のスポーツ障害

肩の施術を受ける女性

①インピンジメント症候群
インピンジメントとは「衝突する」という意味です。

肩の使い過ぎによって、肩関節で組織の衝突が起こり、発症します。
具体的には滑液包などの軟部組織や、大結節・小結節などの上腕骨の部位、腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)、上腕二頭筋長頭腱などです。

あまりに使いすぎると、腱板が断裂してしまうこともあります。

特にスポーツ障害においては「野球肩」「水泳肩」と呼ばれます。

野球肩は投球動作の繰り返しによっておこります。
投球動作のフォームにより肩関節の負担がかかる部位は異なるため、フォームの見直しは必須となります。また、成長期に過度に投げ込んで「骨端線離開」を起こしたものは「リトルリーガーズショルダー」と呼ばれます。
軽度であれば投球数を制限、あるいは休むことで症状が改善しますが、骨端線離開となった場合は「骨折」として扱います。

水泳肩は同様のものがクロールやバタフライを行う選手に特に見られます。


②上腕二頭筋長頭腱障害
いわゆる「力こぶ」を作る筋肉である上腕二頭筋の長い方の腱は、骨のでっぱりの溝「結節間溝」を通ります。野球の投球動作や体操選手などで反復して肩を大きく動かすと、腱が結節間溝に摩擦が加わります。
すると、腱の炎症はもちろん、腱の脱臼や断裂が起こることがあります。


野球肩については下のリンクに詳しくまとめてあります!参考までにどうぞ('ω')ノ

肘関節のスポーツ障害

痛む肘を抑える女性

①野球肘
10~16歳のピッチャーやキャッチャーに多いです。

投球時や投球後に痛みが出ます。一言で野球肘といっても、内側、外側、後方のどこの組織を痛めているのかによって分類されています。

・内側型:内側の靭帯損傷や、靭帯に引っ張られることによる骨折を起こします。
・後方型:肘頭の疲労骨折や骨棘を形成します。
・外側型:特に注意が必要です。離断性骨軟骨炎を起こします。壊死した上腕骨の軟骨が離れて、関節の中をちょろちょろ動き回る「関節ネズミ」となることが多いです。
時には関節が動かなくなるロッキングを起こすことがあります。
長期に進行してしまうと、野球は段念せざるをえなくなるでしょう。
6か月~1年投球を中断し、安静を保つことが必要です。

投球制限を必ず順守しましょう。
・小学生 50球/日、200球/週以下
・中学生 70球/日、350球/週以下
・高校生 100球/日、500球/週以下

なお、野球肘とは言いつつも、成人のゴルフやテニスのフォアハンド、運搬業などでも起こることがあります。


②上腕骨外側上顆炎(バックハンドテニス肘)
テニスのバックハンドで痛めることが多いためこう呼ばれます。
実際にはスポーツ障害よりも労働で起きることが多く、30~50歳の女性によく起こります。
タオルを絞るなどの動作で痛みを訴えることが多いです。

膝のスポーツ障害

痛みで膝を押さえる

①ジャンパー膝
文字通りバスケやバレーボールなどのジャンプでなることが多いです。
ジャンプは膝を伸ばすため、太ももの前の筋肉である大腿四頭筋や、その腱である膝蓋腱部に痛みを訴えることが多いです。
ウォーミングアップやストレッチ、アイシングで改善する。運動を中止し、安静を保つとなおよいです。

②腸脛靭帯炎
ちょうどズボンの太ももの外側にある縫い目に沿ってある靭帯です。
もともとO脚の長距離選手はなりやすいです。


③ランナー膝
文字通りランナーに起こりやすいです。
実際にはランナーに起こる膝の疾患の総称のため、原因を明らかにする診断名をつけるべきです。例えば、ランナー膝は疲労骨折かもしれないし、鵞足炎という筋肉の炎症かもしれないということです。

下腿のスポーツ障害

ランニング女性 ふくらはぎ

①シンスプリント(過労性脛部痛)
陸上選手やその他多くの、足を使う種目の選手に起こります。
脛(スネ)の骨の後内側に痛みを訴えることが多いです。
偏平足(回内足)の選手に起こることが多いです。

疲労骨折とに分ける際には、下記の症状が見られた場合は骨折の疑いがあります。
・踵を強く叩いて響く
・歩くだけでも痛い
・レントゲンで脛の骨膜に反応が確認される


②慢性コンパートメント症候群
ふくらはぎを輪切りにしてみると、海苔巻きの具のように筋肉・血管・神経で区画が作られています。
激しい運動によって区画内の内圧が高まることで、運動痛、夜間痛、腫れ、痺れなどの症状が現れます。
重症の場合は手術が適応となることもあります。

足関節・足部のスポーツ障害

足首が痛い男性

①アキレス腱炎(付着部・周囲)
運動によってアキレス腱やその周囲、付着部に負担が繰り返しかかると起こります。
また、靴が合わなくてなることもあります。
慢性化するとアキレス腱の肥厚ができ、踏み込む力が減少することもあります。
特にアキレス腱の変性が起きる中年の人に多いです。

踵が高い靴を履くとアキレス腱への負担が軽減されます。

②足底筋膜炎
足裏にある筋膜の炎症です。
足底筋膜はジャンプやランニングなどで足の土踏まずなどのアーチにかかる衝撃を吸収する働きがあります。ここに過度の負担が繰り返しかかることで発症します。

朝起きた時の一歩目が特に痛く、踵に骨棘が見られることもあります。

足のアーチに問題があることが多く、アーチサポートのテーピングやインソールが大事になります。

③フットボーラーズ・アンクル
文字通りサッカー選手の足関節に多いです。
足首の骨同士の衝突によって骨棘が足首にできますが、痛くないこともあります。
バスケ、バレーボールなどでも見られます。

最後に

腕組する男性

いかがでしたでしょうか。

今回はスポーツ障害についてまとめました!疲れました!(笑)

スポーツ障害は基本的には運動を中止して安静を保つことが第一です。
また、単なる成長痛などと自己判断せずに、きちんと接骨院や整形外科で診てもらいましょう!

ひどくなってしまうと手術になってしまったり、最悪さのスポーツを諦めなけらばならなくなるかもしれません。

痛みが出たら休む・治療するというのも練習です!!

スポーツ障害に気を付けて、良いスポーツライフをお過ごしください!!(^_-)-☆

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