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その太ももの痛み、「肉離れ」かもしれません【太ももの肉離れの原因と対策を解説】

太もも 膝 検査

太もも 膝 検査
運動をしていて、あるいは急に動き出そうとして「ビリッ」と太ももに違和感を感じたことはありませんか?

肉離れがよく起きる太ももの筋肉には大きく二つあります。

太ももの前面にある「大腿四頭筋」と太ももの後面にある「ハムストリングス」です。

この記事ではこれら筋肉の特徴や概要説明、肉離れを起こす原因、症状、処置の仕方について解説していきます。

目次

そもそも肉離れとは

疑問に思う女性

急性でもそうでなくても、筋肉の強度を筋自体の収縮力や負担が上回った際に肉離れを起こしてしまいます。特に「遠心性収縮」時に痛めることが多いです。

「遠心性収縮」とは、筋肉が収縮しているのにも関わらず、負荷が大きいために筋が収縮しながらも伸びてしまう収縮様式のことです。筋肉にかかる負荷と、筋の収縮力が綱引きのような状態になってしまい、肉離れを起こしてしまいます。

肉離れは筋肉の損傷をⅠ~Ⅲ度に分類すると、文献にもよりますが、Ⅰ度・Ⅱ度に相当します。
一般的には部分的に筋繊維を断裂・損傷し、痛み、腫れ、熱感、陥凹を触知でき、痛めた筋肉の機能の障害が起こります。

筋肉の損傷についてや、筋肉痛については過去の記事をご覧ください!

大腿四頭筋の肉離れ

大腿四頭筋とは

大腿四頭筋 解剖

大腿四頭筋は文字通り四つの頭のある筋肉です。

【大腿直筋】

骨盤から脛(スネ)に付着します。骨盤から太ももの骨(大腿骨)を越えて関節を動かすので、股関節と膝関節の両方に働きます。股関節は前方に屈曲して、膝関節は伸ばすように働きます。

【外側広筋】

太ももの骨(大腿骨)の外側から、脛(スネ)に付着します。太ももの骨(大腿骨)から付くので、膝を伸ばすような動きのみを行います。

【中間広筋】

太ももの骨(大腿骨)の前と内外の両側から、脛(スネ)に付着します。大腿直筋の深い部分にあります。太ももの骨(大腿骨)から付くので、膝を伸ばすような動きのみを行います。

【内側広筋】

太ももの骨(大腿骨)の内側から、脛(スネ)に付着します。太ももの骨(大腿骨)から付くので、膝を伸ばすような動きのみを行います。

大腿四頭筋の肉離れの原因

ストレッチするランナー

大腿四頭筋の肉離れは、大腿直筋、特に筋肉と腱の移行部に多く起こります。
コンタクトスポーツによる接触や転倒で発生したり、急なターンの切り返しやダッシュ時、着地などの衝撃時に発生することが多いです。また、スポーツなどで繰り返しの負荷で微小な損傷が積み重なって発生することもあります。

その他、筋肉の疲労や柔軟性の低下、ウォーミングアップの不足、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力のアンバランスなども原因となります。

大腿四頭筋の肉離れの症状

大腿四頭筋 痛み 太もも 前

急に太ももの前に痛みを感じることが多いです。

【軽症】

軽症であれば、筋力の低下や可動域の制限はわずかで、圧痛(局所を押しての痛み)やストレッチ時の痛み、筋肉の収縮に抵抗を加えた際の痛みが出ますが、機能の低下は少ないです。

【中等度】

中等度では、筋繊維の部分的な断裂があり、陥凹も触知できます。筋力の低下や可動域の制限があり、圧痛やストレッチ時の痛みのほかに、無抵抗での筋の収縮時痛みが見れます。局所の熱感や腫れも確認できます。

【重度】

重度では、筋繊維が完全に断裂しているものです。陥凹は触知だけでなく目で見てわかるものもありあります。熱感や腫れも強く、時間を置いて損傷局所やその下部に皮下出血が見られることもあります(痛めた筋繊維の深さによっては確認できないこともある)。圧痛やストレッチ時の痛みはとても強く、筋の収縮は不能となります。

肉離れを起こすと膝関節の動きの機能障害を伴います。そのため、重症度を簡易的に判断することもできます。その方法は「HBD(heel buttocks distance)」と呼ばれ、うつ伏せで膝の角度を測定するものです。
正常:130°膝を曲げることができる
軽度:90°以上曲げることができる
中等度:45°以上90°未満で膝を曲げることができる
重度:0°以上45°未満で膝を曲げることができる



ハムストリングスの肉離れ

ハムストリングスとは

ハムストリングス

通称ハムストリングスは、内側から半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋の三つの筋で構成されます。

【半膜様筋】

骨盤の坐骨から脛(スネ)の内側後面につきます。主に股関節を後ろに引く動きと、膝を曲げる動作を行います。

【半腱様筋】

骨盤の坐骨から脛(スネ)の内側につきます。主に股関節を後ろに引く動きと、膝を曲げる動作を行います。

【大腿二頭筋 長頭】

骨盤の坐骨から腓骨につきます。主に股関節を後ろに引く動きと、膝を曲げる動作を行います。

【大腿二頭筋 短頭】

大腿骨の後面から腓骨につきます。主に股関節を後ろに引く動きと、膝を曲げる動作を行います。

ハムストリングスの肉離れの原因

陸上女子

基本的には肉離れを起こす原因は大腿四頭筋の肉離れと変わりませんが、特に足が接地する際や、足を蹴り出して走り出す際によく起こります。

大腿四頭筋と同様に、筋肉と腱の移行部に多く起きます。
大きい筋肉群なので、上・中・下、内・外で分けると、内側では上~中で半腱様筋、外側では中~下で大腿二頭筋の長頭に起きることが多いです。

ハムストリングスの肉離れの症状

頭痛でうなだれる男性

痛めた際に、鋭く力の抜けるような太もも後面の痛みを感じます。
基本的には大腿四頭筋と同じですので、大腿四頭筋の症状を参考にしてください。

損傷の程度の見方は大腿四頭筋と逆になります。
うつ伏せで膝の角度を見ていきます。

正常:膝を完全に伸ばすことができる
軽度:膝を伸ばすことができるが、少し痛む。あるいは、うつ伏せで完全に膝は伸ばせるが、仰向けでストレッチすると痛む
中等度:膝を伸ばすことができるが、痛む。
重度:膝を伸ばすことができない


大腿四頭筋とハムストリングスの肉離れの処置

問診する理学療法士

痛めた直後は「RICE処置」を行いましょう。

【RICE処置】
R :Rest (安静)
I :Ice (冷却)
C :Compression (圧迫)
E :Elevation (挙上)


詳しい内容は過去の記事で紹介しておりますので、そちらをご覧ください!
過去の記事:筋肉痛かと思ったら肉離れだった!?「筋肉の痛み」について解説!

当院では徒手検査・エコー画像検査を行い、状態を確認します。
軽度、中等度の肉離れの場合は圧迫固定をし、松葉づえをお貸しします。大腿四頭筋やハムストリングスは立っている状態を保持したり、歩行をするだけででも負荷がかかるため、急性期に荷重をしないのは早期改善に必要となります。また、急性期では物理療法がメインとなり、ご家庭では日常生活での注意点やアイシングなどのケアの方法を指導します。運動選手であれば運動は軽度の肉離れであっても一時中止が望ましいです。

急性期が過ぎれば、温熱療法やストレッチ、トレーニング指導を行い、スポーツ現場、日常生活への早期復帰を目指します。

運動選手の場合、痛みや可動域の制限がなく、筋力や柔軟性が十分に保たれればスポーツへの復帰も可能です。
あくまで目安ですが、肉離れが治るまでには軽度の肉離れであれば1~2週間、中等度の肉離れであれば1~2か月、筋肉の完全断裂を起こしている場合には手術の適応となることもあるので、その際は医師へ紹介状という形で病院への受診をすすめます。

筋肉の治り方についても過去の記事で詳しくまとめておりますので、そちらをご覧ください!

最後に

松葉づえ 理学療法士

いかがでしたでしょうか?

大腿四頭筋やハムストリングスの肉離れはかなり頻度の高い怪我です。
初めての場合にはひどい筋肉痛だと自己判断して放置した結果、悪化させてしまう方も多くいます。

筋肉の痛みが「なかなか減らない」「何かおかしいな」と感じたら、すぐにお近くの接骨院や整形外科を受診してください!(^_-)-☆

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