便秘の原因は人によって違う!あなたの便秘はどのタイプ?症状別に解説します!
便秘でポッコリお腹・・・
いろんなことをしてみたけど改善しない・・・
便秘には様々な種類があるのを知っていますか?
便秘の改善は自分の便秘のタイプを知ることから始まります!
中には病気が隠れていることもありますので、注意が必要です。
この記事では便秘の種類と特徴、タイプ別に心がけるポイントについて解説していきます。
あなたの便秘はどのタイプでしょうか?便秘でお悩みの方必見ですよ!!(^_-)-☆
目次
便秘の種類
【①機能性便秘】
機能性便秘は食事や運動などの生活習慣、精神的な要因、薬などによっておこる便秘です。多くの人が生活の中で感じる便秘はこの機能性便秘です。機能性便秘もその原因によって大きく3つに分類されますので、こちらを本日は解説していきます。【②器質性便秘】
腸管内が狭くなったり、閉塞してしまって起こる便秘。“腸閉塞(イレウス)”がこれに当たります。また、腹腔内臓器の感染症や、それによる炎症によっても起こります。癌や腫瘍などの重篤な病気があったり、腹痛も普通の便秘よりもひどく、場合によっては命の危険もあります。冷や汗や発熱など、普通の便秘では起こらない症状も現れることがあり、速やかに医療機関の受診が必要になることもあります。【③症候性便秘】
代謝やホルモンなどの内分泌器官の異常で起こる便秘です。例えば、甲状腺機能低下症、糖尿病、関節リウマチに代表される膠原病がこれに当たります。②器質性便秘や③症候性便秘は医療機関での治療が必要になります。
あなたはどのタイプ?【機能性便秘】
多くの人の便秘がこの機能性便秘です。機能性便秘は大きく3つに分類されます。
・弛緩性便秘
・痙攣性便秘
・直腸性便秘
あなたはどの便秘のタイプでしょうか?
次の項からタイプ別に簡単に解説していきます!
弛緩性便秘
高齢者や経産婦(2度目以後の出産を経験する人)、腹筋力の弱い人や、腸自体の蠕動運動の機能が低下している人に多い便秘です。腸には筋肉(平滑筋)があり、それが収縮することで、肛門に押し出すような動き(蠕動運動)を行い、排便を行います。
この腸の筋肉の収縮が弱くなり、弛緩してしまうことで、この蠕動運動が弱くなり便秘となってしまうのです。寝たきりの老人や長時間のデスクワークで運動習慣が無い方は要注意です。
【対策】
・腹筋運動
・冷たい水を飲む
・オリーブオイルや食物繊維の多い食べ物を摂取する
痙攣性便秘
内臓の運動は自律神経の“副交感神経”が行っています。これは安静やリラックスしているときに優位になる神経ですが、ストレスなどによりこの副交感神経が過剰になり、腸が痙攣していしまい、便の移動に時間がかかってしまうことによっておこる便秘です。
ストレスが何かとかかる現代に多い便秘です。この痙攣性便秘の代表的な疾患が“過敏性腸症候群”です。
【過敏性腸症候群】
腸自体に問題はないですが、腹痛を伴う便通の異常を起こします。便秘だけでなく、下痢を起こしたり、便秘と下痢を交互に起こすこともあります。男性は下痢を起こす人が多く、女性は便秘を起こす人が多いです(必ずしもそうなるとは限りません)。
若い人に多く起こり、精神的なストレスを感じたり、緊張状態で起こることが多いです。多くの方が経験したことがあると思いますが、よく試合前やテスト前、プレゼンなどの前に起こる便通異常がこれです。便は兎糞便(ウサギの糞のような便)が多く、腹痛も伴うことが多いです。
腹痛は主に左の下腹部に起こることが多く、排便やおならをすると一時的に軽快します。ストレスが原因で起こるものなので、便通の異常以外にも、頭痛や倦怠感、不眠症、イライラなどの様々な全身症状も同時に起こすことがあります。
定義としては、【ローマⅢ基準】というものが用いられます。
腹痛や腹部の不快感を、直近3か月中の1か月に最低3日以上起こる。
そしてその腹痛・不快感の特徴が
・排便で楽になる
・排便の頻度・回数が変化する
・便の形が変化する
の3つの内、2つ以上当てはまる
過敏性腸症候群は便秘と下痢を繰り返すことが多いため、市販のお薬を自己判断で使用すると逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
大切なのは、ストレスの原因を取り除き、自律神経を整えることです。
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直腸性便秘
排便の我慢のし過ぎで起こる便秘です。便意はあるのにトイレに行くタイミングが無かったり、トイレに行けない状況が続くと、肛門の手前で便が停滞し、排便がしづらくなります。
便意を我慢することが長く続くと、やがて便意を感じづらくなり、ますます便が渋滞するという負の連鎖にはまります。排便に時間がかかるため、力んで疲れてしまったり、外出先でますますトイレに行きづらくなります。渋滞した便を押し出す際に肛門部に痛みを伴うこともあります。
日常生活で心がけることは、「トイレに行く時間を決める」ことです。便意の有無に関わらず、朝・昼・晩、もしくはそのいずれかの時間に、トイレに行くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
自分はどの便秘のタイプかわかりましたか?
中には一つだけでなく、複数のタイプの便秘の方もいます。
便秘薬や下剤は多くの種類があり、市販のものを使って便秘が悪化してしまうこともあります。たかが便秘、されど便秘です。中には病気が原因で便秘になっている方もいますので、市販のものを使っても便秘が解消されない場合や、出血を伴う場合には医療機関の受診をおすすめします。
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