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背中から胸にかけての痛みは肋間神経痛かも?原因はストレス?その他の原因?

肋間神経痛の女性

「寒くなってきてなんだか肋骨のあたりが痛む・・・」
その症状、肋間神経痛かもしれません。溜まったストレスや疲労感、気温の変化などによって肋間神経痛は誘発されます。

この記事では
・肋間神経痛の症状
・肋間神経痛の原因
・対処法
について解説していきます。

たかが肋間神経痛だと思っていても、原因は人それぞれ違います。
露間神経痛について知ると同時に、もし症状が現れたら医療機関を受診しましょう(^_-)-☆





目次

肋間神経痛とは

肋骨の痛み

寒くなると特に出やすいのが“肋間神経痛”
30代から40代以降によく見られます。

肋間神経は背中(胸髄)から出て、最終的には胸部と腹部の皮膚に分布します。肋間神経は肋骨の間にあるものと思われがちですが、シックパックの腹直筋など、腹部の筋肉、皮膚まで神経の枝が伸びています。

この肋間神経が何らかの理由で刺激され、肋間神経の走行に沿って背中から胸にかけて半帯状(右半分・左半分のいづれか)に痛みが出ます。

「チクチク刺すような痛み」「電気が走るような痛み」「動作時のズキンと刺すような痛み」などで、痛みの感じ方の表現は様々です。

呼吸・深呼吸や、会話、笑ったり咳・くしゃみをしたり、身体を動かした際に鋭く痛みを感じます。また、肋間神経をストレッチするように側屈(身体を痛みのない側に横に傾ける)と痛みが誘発されやすいです。

肋間神経痛はあくまで“肋間神経の痛み”という“症状”なので、肋間神経痛のを起こす原因は様々です。

肋間神経痛の原因別分類

問診する理学療法士

肋間神経痛は原因別に大きく2つに大別されます。

【➀原発性肋間神経痛】

原発性肋間神経痛は検査を行っても明確な原因の特定に至らない肋間神経痛です。

【➁続発性肋間神経痛】

続発性肋間神経痛は、原因疾患があり、それによって肋間神経が刺激を受けて生じる肋間神経痛です。

原発性肋間神経痛

肋間神経が痛む男性

このタイプの肋間神経痛は、怪我や病気といった特定のものが原因で起こるものではありません。
検査を行ってもその原因の特定には至らないものなので、基本的には原因が不明です。

このタイプの肋間神経痛は、痛みのある個所に筋肉の過度な緊張を伴うことが多く、それによる肋間神経の圧迫が原因だと考えられています(必ずしもそうとは限らない)。

では、なぜ肋間神経の周囲の筋肉が過緊張を起こしてしまうのでしょうか?

筋肉が緊張してしまう理由は全身に共通して当てはまります。
⑴ストレスによる自律神経の乱れ
⑵姿勢

【⑴ストレスによる自律神経の乱れ】

ここで言うストレスは、冷えや疲労、急激な気温の変化、人間関係のトラブル等様々です。人間はストレスを感じると、自己防衛のために自律神経の交感神経が優位になります。交感神経は筋肉を緊張させることで、身体で熱を生み出したり、力を発揮したりします。ですが、過度なストレスがこうした筋緊張を強く、持続的に起こすことで肋間神経を圧迫し、肋間神経痛を起こすと考えられています。

【⑵姿勢】

姿勢の乱れは言わずもがな、デスクワークによる前かがみの姿勢や猫背、ストレートネック等が原因です。胸を張らない姿勢は肋骨と肋骨の間を狭め、内・外肋間筋の筋緊張を起こし、肋間神経の圧迫を起こすと考えられています。

原発性の肋間神経痛は原因が不明ですが、多くの方が「最近忙しくて疲れが取れない」「ストレスを強く感じる」「急に寒くなったら出てきた」と話す方が多いです。また、自宅で「温めると楽」と感じる方が多いようです。この点から、まずは日常生活での自律神経や姿勢の乱れの原因を改め、肋間神経痛を起こしている局所の筋緊張を取ってあげると肋間神経痛の改善に期待ができそうです。

続発性肋間神経痛

帯状疱疹 イラスト

特に注意が必要な肋間神経痛がこの続発性の肋間神経痛です。文字通り“続発”して起こるため、肋間神経痛を起こす原因疾患があります。
例えば、帯状疱疹、胸椎椎間板ヘルニア、黄色靭帯骨化症、腫瘍などがあります。


【※帯状疱疹】

原因のウイルスは、ヘルペスウイルスの一種でもある水痘・帯状疱疹ウイルスです。

幼児や学童の時期に水痘(水疱瘡:みずぼうそう)にかかると、ウイルスが神経の中に潜伏感染します。宿主の免疫力が何らかの理由で低下した際に、知覚神経の分布に沿って症状が現れます。

<症状>
片側の神経に沿って⑴神経痛⑵かゆみ(3)紅斑が出現します。
発症初期には「何となくチクチクする」「背中がかゆい」などといった症状ですが、やがて発疹や水泡が出現し、痛みを伴うようになります。

神経の走行に沿って症状が出ますが、最も出やすいのが体幹部、肋間神経です。比較的少ないですが、その他三叉神経や顔面神経、坐骨神経等、様々な場所に出現することもあります。

肋間神経に帯状疱疹が出現した際は、原発性肋間神経痛のように半帯状に背中から胸にかけて肋間神経痛と帯状疱疹の症状が現れます。肋間神経痛以外に、紅斑や細かい水泡が現れたら帯状疱疹の可能性があります。

この場合、抗ウイルス薬や非ステロイド系の抗炎症薬を処方されるのが一般的ですが、中には痛みが数か月~数年残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に悩まされる方もいるようです。
※2016年4月から「帯状疱疹の予防」で50歳以上の方を対象に、医療保険を利用して1~3割負担で予防接種を受けることが可能になっているようです。

対処法

湯船に浸かる男性 イラスト

原発性の肋間神経痛であれば、極力安静を保つことや、頸椎カラーや肋骨バンドなどの装着、痛みの個所を冷やさないように工夫をしましょう。休養はもちろんですが、煙草やアルコール、カフェインなどの刺激物の摂取は控えた方が良いでしょう。
原発性の肋間神経痛に対しては鍼灸治療も有効とされていますので、一度試してみるのも良いでしょう。

続発性の肋間神経痛は各原因疾患に応じた対処が必要になりますので、肋間神経痛かもしれないと感じたら、まずは神経内科や内科を受診すると良いでしょう。

最後に

注意

いかがでしたでしょうか?

たかが肋間神経痛、されど肋間神経痛です。我慢できない痛みではないにしても、痛みのために呼吸するのもつらく感じることもあります。


また、肋間神経痛かと思っていたら肋骨を骨折していたなんてこともあります。続発性の肋間神経痛の場合には原因疾患の対処が肝心ですので、自己判断は禁物ですよ!

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