介護予防に大事!「ロコモ」「サルコペニア」「フレイル」のまとめ。セルフチェックや動画も紹介!
最近話題の介護予防のキーワード、「ロコモ」「サルコペニア」「フレイル」いくつご存じでしょうか?
気づかないうちに“すでに”なっているかもしれません・・・・。
「ロコモ」「サルコペニア」「フレイル」について知り、有意義な人生を送りましょう!
下のご紹介動画は2分ほどですので、まずはこちらをご覧ください。
☆ロコモ紹介動画「ロコモティブシンドローム啓発活動のご紹介」
〇変形性膝関節症についてはこちら
「歩くと膝が痛い!痛みで正座もできない!変形性膝関節症かも?間違われやすい疾患も!症状・原因を解説」
〇骨粗鬆症についてはこちら
「骨折しないか心配?骨粗鬆症についてわかりやすく解説!」
目次
ロコモとは?
ロコモーティブシンドローム(locomotive syndrome) (通称:ロコモ)とは、筋肉や骨・関節,神経などを連携して動かす仕組みである運動器の障害が原因で,要介護となる危険性の高い状態のことを言います。
今から15年以上前の2007年に、日本整形外科学会によって提唱されました。
高齢化社会を迎えている日本では、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。
要介護度にもよりますが、全体的に見た時に原因の1位は脳出血などの脳血管障害です。続けて認知症となります。
しかし、厚生労働省が行った国民生活基礎調査(平成25年度)で 要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合では、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障害(ロコモ)としてまとめると全体の36.1%で、最も多い原因なのです。
ロコモの原因
上記のようなものが原因となり、
サルコペニアとは
筋肉量の減少による筋力の低下や、それによって身体機能が低下して日常生活に支障が生じるほどに影響を受けている状態を「サルコペニア」と言います。
65歳以上の約15%程度がサルコペニアに該当すると考えられています。
怪我の痛みで身体を動かさなかったり、病気をきっかけに入院生活をしたことで、数日から1週間といった短期間で急激にサルコペニアを発症することがあります。
また、サルコペニアは加齢が原因で起こる一次性サルコペニアと、加齢以外にも原因がある二次性サルコペニアがあります。
二次性サルコペニアでは、重症臓器不全や神経筋疾患、炎症性疾患、悪性腫瘍などの病気や栄養不足が原因でなることもあります。
進行が急激であったり、他の症状を伴うような際には医療機関を受診してください。
フレイル
フレイルとは、「加齢に伴う様々な機能変化や予備能力低下によって健康障害に対する脆弱性が増加した状態 」と定義されており、高齢期における健康な状態と要介護状態の中間的な段階ととらえられています。
(参考:『フレイルの意義』荒井秀典 日本老年医学会雑誌 51巻6号2014年)
こういったことは少なからず誰もが感じることですが、これらの症状に対して2014年に日本老年医学会が「フレイル」という用語を提唱しました。
フレイルはその定義からも、ロコモやサルコペニアを含んだものとされます。
そこでロコモやサルコペニアのことを身体的フレイルと呼び、特に精神的な部分をフレイルと呼ぶこともあります。
まとめ「ロコモ」「サルコペニア」「フレイル」の違い
①ロコモ
運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態のことです。筋肉や骨、関節などの運動器の機能が衰えて、立ったり歩いたりすることなどの「移動機能」が低下し、介護が必要な状態、あるいは要介護になりやすい状態を指します。
②サルコペニア
加齢や疾患により「筋肉量が減少」し、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下」が起こった状態です。筋量低下に伴う身体機能の低下が見られる病態を指します。③フレイル
フレイルは、サルコペニアやロコモティブシンドロームなどの「身体的要素」に加えて、うつや認知症など「精神的要素」、孤独や閉じこもり、経済的困窮などの「社会的要素」という3つの要素で構成されます。サルコペニアやロコモティブシンドロームは、フレイルに含まれる身体的要素であり、それだけではフレイルの正しい評価はできません。
予防・チェック方法
以下におすすめのロコモチェックのサイトを載せてきましたので是非ご覧ください。
☆ロコモティブシンドロームのチェック「健康長寿ネット」
☆ロコモ度テスト
「日本整形外科学会ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」
ロコモは回復可能なのが最大の特徴です。きちんと対処すれば、不安や不自由なく歩けるようになります。
しっかりとロコモ対策をして、人生を歩んでいきましょう!