接骨院と整体院の違い【まとめ】
皆さんは接骨院と整体院の違いについて知っていますか?
「え?一緒じゃないの?」と思う方も多いと思います。
この記事では、
・接骨院とは
・整体院とは
・接骨院と整体院のちがい
・ケース別の通い方
などについて解説していきます!
この記事を読めば、もう悩むことは無くなりますよ(^_-)-☆
目次
- ○ まずは知ろう!「接骨院」とは!?
- ・接骨院でできること
- ・接骨院でできないこと
- ○ まずは知ろう!「整体院」とは!?
- ・整体院でできること
- ・整体院にできないこと
- ○ ケース別 どちらに行くべきか?
- ○ 最後に
まずは知ろう!「接骨院」とは!?
接骨院は、厚生労働省が定める施術所のうち、柔道整復師が柔道整復術を行う施術所です。
接骨院は医業類似行為を行う施術所であり、医療機関ではありません。
接骨院=整骨院=ほねつぎ=柔道整復院 です。
柔道整復師、接骨院については下記リンクにより詳しい内容が記載されています。参考程度にどうぞ!
接骨院でできること
接骨院でできることは
①健康保険を用いた施術
②交通事故対応
③労災対応
④自費診療 です。
※①健康保険を用いた施術
医療機関ではなくても、健康保険が使えるのには特殊な仕組みがあります。
接骨院では、「償還払い制度」と「受領委任払い制度」があります。
「償還払い制度」とは、
接骨院で施術を受けた際、患者さんが窓口で全額支払いし、自分で健保組合に請求して、後から支給(療養費)をもらうというものです。
とても面倒なので、「受領委任払い制度」があります。
「受領委任払い制度」とは、
接骨院に保険証を一時提出し、上記手順を代行してもらうものです。
患者さんは窓口で一部負担金のみ支払うだけでOKです。
その際に、「療養費支給申請書」にサインすることになります。
ただし、接骨院で健康保険が使えるものは、外傷性が明らかな脱臼、骨折、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)のうち、症状が慢性でないものに限ります。
また、骨折、脱臼は応急手当以外は医師の同意が必要です。
※④自費診療
保険証を使わずに自費診療も可能です。
いわゆる整体のような民間療法をすることも可能です。
(法律上別室でやるのが望ましいですが)
最近では自費診療を取り入れた接骨院が増えてきました。
これが整体院と接骨院を混同しやすい部分です。
接骨院でできないこと
接骨院は医療機関ではありません。
医業類似行為を行う施術所です。
柔道整復師は国家資格ですが、医師免許ではありません。
そのため、診断、レントゲンやCT・MRIなどの撮影、投薬、処方、麻酔、手術はできません。
広告も規制されているので、最低限の情報しか広告はできません。
「マッサージ」は柔道整復師はできません。
国家資格である「按摩マ―サージ指圧師」であればできます。
柔道整復師は外傷性が明らかな脱臼、骨折、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)の判断・施術・整復・固定に特化しています。
まずは知ろう!「整体院」とは!?
整体院とは、整体を行うお店です。
「整体師」という免許は存在せず、あくまで民間資格です。
「整体」「カイロプラクティック」「リラクゼーションマッサージ」などは資格制度がありません。
今から「私は整体師です。」といって、整体をしても問題はありません。
整体院でできること
「整体師」という免許はありませんので、基本的に業務内容は定まっていません。
実際には骨盤矯正や、身体のゆがみ矯正、疲労回復、関節のゆがみを整えて血液やリンパの流れを良くして、バランスを整えるなど、様々です。
民間資格のお店なので、手技や料金体系に決まりはありません。
そのため、整体院独自の技術や営業メニューがあります。
骨をぽきぽき鳴らしたりするのも整体院に多いです。
整体院にできないこと
整体師は医師ではありませんので、診断、レントゲン、CTやMRIの撮影、投薬、処方箋、手術はできません。
整体師は按摩マッサージ指圧師ではないので、「マッサージ」はできません。
実際は法律に触れなければ何でもできますが、接骨院と比較すると、以下のことができません。
・健康保険が使えない
・交通事故、労災非対応
・脱臼、骨折、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)の施術
特に、捻挫や肉離れ、ぎっくり腰など、痛みを伴うものはきちんと接骨院や整形外科で一度見てもらいましょう!!
ケース別 どちらに行くべきか?
接骨院と整体院の違いが分かったところで、ケース別にどちらに通うべきか考えてみましょう!
ケース①足首を捻って、痛めた → 接骨院
ケース②なんだか全身がだるい → 整体院
ケース③もともと腰がずっと痛い → 整体院
ケース④筋肉疲労を感じる → 整体院
ケース⑤ボールが当たって負傷 → 接骨院
ケース⑥交通事故に遭った → 接骨院
ケース⑦ぎっくり腰になった → 接骨院
ケース⑧骨が変な方向に曲がった → 接骨院
※骨折に関しては、接骨院か、整形外科かといった疑問があること思いますので、その場合は下記のリンクを参照してください。
最後に
いかがでしたか?
接骨院と整体院の違いについてわかりましたか?
どちらが良いということではなく、接骨院にも、整体院にも、それぞれ役割があります。
接骨院の他にも、鍼灸院やマッサージ院など、それぞれ国家資格をもって施術に当たる施設もあります。
接骨院か整体院かも大事ですが、怪我でなければ鍼灸院やマッサージ院といった選択肢もあります。
鍼灸師としての立場から言うと、ぜひ鍼灸についても知ってもらいたいのですが、そちらはまたの機会とします。(オススメです)
気になる方は下記のリンクを参照してください!
もちろん、急性の重篤な症状や、出血症状、意識の低下など、重篤な症状の場合はすぐに病院へ連絡をしてください。
自分の症状にあった施術所を選んで、失敗しないようにしてくださいね('ω')ノ
当院は柔道整復師、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師がそろっています。
何かございましたら、ご連絡お待ちしております!