柔道整復師が教える【捻挫したときの対処法】
こんにちは!
突然ですが、皆さんは捻挫をしたことがありますか?
私は経験あります。すごく痛いですよね(._.)
この記事では、
・捻挫したときの対処法
・そもそも捻挫って?
・接骨院と整形外科はどちらに行くべき?
・きちんと治した方がいいのか?
などの疑問に答えていきます!
これからもし自分や誰かが捻挫したとしても、慌てずに迅速に処置するための知恵として覚えておいて損はありませんよ!(^_-)-☆
目次
- ○ 捻挫をしてしまった時の対処法
- ・RICE処置の一連の流れ
- ・RICE処置の注意点
- ○ そもそも捻挫とは?
- ・捻挫の応急処置後
- ○ 最後に
捻挫をしてしまった時の対処法
捻挫をしてしまったときは必ず【RICE処置】をしましょう!
RICE処置は、それぞれ行う処置の方法の頭文字をとってこう呼ばれます。
捻挫に限らず、多くの怪我の応急処置として用いられますので、覚えておきましょう!
“米(コメ)”とは関係ありません。
【RICE処置】
R :Rest (安静)
I :Ice (冷却)
C :Compression (圧迫)
E :Elevation (挙上)
Rest (安静):受傷個所を安静に保ち、動かすことによる悪化を防ぎます。
Ice (冷却):冷却することで、受傷個所の血液循環を下げ、内出血や腫れを防ぎます。また、冷やすことで痛み自体も和らぎます。
Compression(圧迫):受傷個所を圧迫し、内出血や腫れを防ぎます。
Elevation(挙上):心臓より高い位置に受傷個所を挙上し、血液循環を抑え、内出血や腫れを防ぎます。
実際にはこのRICE処置をスポーツの現場などでは、一連の流れとして行います。
RICE処置の一連の流れ
RICEが意味することは分かりましたか?
では実際にRICE処置を一連の流れで行う手順を解説します!
痛めてから最初の24時間~48時間が最も大切ですので、スムーズにできるようにしておくと良いでしょう!
【手順】
①安静にする(Rest)、受傷部位を挙上する(Elevation)
②アイスパックを作る(氷嚢でもOK)
ビニール袋の中に、なるべく製氷された氷を半分ほど入れ、凹凸がないように平らにします。
袋の口から袋の中の空気を吸いだしながら、袋の口を縛って完成です。
氷が用意できなかったら、熱さまシートでも良いです。
保冷材は形が受傷部位に当たってむしろ痛くなる可能性があります。
③アイスパックを受傷個所に当てる(Ice)
④圧迫を加えながらアイスパックを固定する(Compression)
包帯が無ければ、タオルやラップなどでも構いません。
専門医に診てもらうまで、このRICE処置をし続けます。
RICE処置の注意点
応急処置といえばRICE処置ですが、いくつか注意点があります。
①冷却のしすぎに注意
循環障害や神経障害(感覚がわかりづらい、痺れるなど)、まれに寒冷アレルギーを持つ方には注意です。
また、氷でしたら起こりませんが、あまりに低温で長時間冷やしすぎると凍傷のリスクもありますので、常識の範囲内で冷やしてください。
②圧迫のし過ぎに注意
関節部の近くには神経や血管があります。
圧迫後は必ず受傷個所より下に、しびれが出ていないか確認しましょう。
縛るのではなく、患部を「圧迫」する意識で固定しましょう。
③コンパートメント症候群に注意
足首にしても、手首にしても、捻挫した際に周囲の組織を痛めてしまい、コンパートメント症候群を起こす可能性があります。(捻挫だと思っていたら骨折だったなんてことも・・・)
コンパートメント症候群は日本語で「区画症候群」とも言います。
少しグロテスクですが、腕や足を輪切りにした際、海苔巻きのように筋肉や骨、血管、神経があります。ここを痛めた際に区画内の内圧が上がり、循環障害をおこし、重篤な症状や後遺症を起こす可能性があります。
阻血症状
・痛み ・感覚異常 ・蒼白 ・血管の拍動が触れない
以上の阻血症状が出た際には、速やかに圧迫を緩めて挙上を中断し、病院を受診しましょう。
程度がひどければ救急搬送しましょう。
そもそも捻挫とは?
そもそも捻挫とはどういったものでしょうか?
関節には動かすことのできる範囲「可動域」があります。
関節に捻りや引っ張りなどの力が働き、可動域以上に負荷がかかることで関節やその周囲を痛めてしまうものを捻挫といいます。
捻挫をした際に主に負傷するのは、関節の軟骨、靭帯、腱などです。
そのため、一般にレントゲンには映りません。
受傷の程度や場所によって、炎症の程度は違います。出血が見られることもあります。
※炎症
・痛み ・熱感 ・腫脹 ・発赤 ・機能障害
捻挫の応急処置後
捻挫について説明しましたが、捻挫は痛め方や痛めた部位によって症状に差があります。
あまり痛くないと思っていても、ひどい靭帯損傷を起こしていた、なんてこともありますし、実は骨まで折れていた、ということもあります。
後々日常生活に支障が出たりしないように、きちんと専門家に診てもらった方が良いかと思います。
接骨院か整形外科かの判断になりますが、応急的な場合を除き、骨折の疑いがある場合は整形外科の受診をすすめます。
簡易的ではありますが、下のリンクにポイントが記載されていますので、そちらを参考にしてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は捻挫についての対処法について解説しました。
捻挫は「怪我」です。放置をしたり、お風呂に入って温めたり、揉んだりむやみやたらに動かしたりすると、症状を悪化させ、長引かせてしまいます。
受傷直後は、しっかりとRICE処置をして、自己判断せずに、きちんと治しましょうね(^_-)-☆