ブログ
BLOG

HOME > ブログ > その痛み本当に五十肩?【肩の痛み】

ブログ

その痛み本当に五十肩?【肩の痛み】

肩を痛めた骨模型

皆さんは五十肩を知っていますか?

五十代に肩の痛みが出たら全て五十肩だと思ってはいませんか?

この記事では、
・そもそも五十肩とは何なのか?
・どのような症状なのか?
・経過
・治療法

などについて解説していきます!

あいまいに何でも五十肩だと自己判断してはいけませんよ(^_-)-☆

目次

五十肩とは

疑問に思う女性

そもそも「五十肩」とは何なのでしょうか?
名前からは具体的なことはまるでわかりません。(-.-)

ここでは下の項目について触れていきます!
・そもそも五十肩とは何なのか?
・どのような症状なのか?
・経過
・治療法

そもそも五十肩とは何なのか?

肩が痛む木の模型

五十肩は別名「凍結肩」「Frozen shoulder(フローズンショルダー)」「肩関節周囲炎」「癒着性関節包炎」とも呼ばれます。
いかにもキンキンに冷えてそうな感じもするし、炎症で熱そうな気もしますね・・・。
名前からは分かりづらいです(-.-)

昔は50歳ぐらいに良く起きる方の痛みを「五十肩」と呼んでいました。しかし当時は、腱板損傷、石灰性腱炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭炎といった、肩に痛みが出るものをすべてまとめて「五十肩」と呼んでいました。当時は詳しくわからなかったのです(´Д⊂ヽ

ですが、時代が進むにつれ、医学も進歩し、「あれ?五十肩ってひとくくりにしちゃっていいの?」となったわけです。

それによって、中高年(40歳以降)に発症する、腱板損傷、石灰性腱炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭炎などの方の痛みの原因を除外して、明らかな原因が無いのに、肩の痛みと運動制限があるものを「五十肩」と呼ぶようになりました。

また、定義としては「明らかに関節を痛める原因が無い」わけですから、糖尿病や心臓、肝臓、胆嚢疾患などの関連痛、肩にできてしまった腫瘍・骨棘などとも見分けなければなりません。

要するに、「かなり詳しく調べないと五十肩と言い切ることは困難」ということです!

症状・経過

問診する理学療法士

症状は40歳以降、特に50~60歳代に多いです。


【症状】


・急性の場合もあれば慢性の場合もあります。

・肩の筋肉の萎縮はありません。

腫れや熱感もありません。

日常生活では、髪を結ぶ動作(結髪動作)、帯を結ぶ動作(結帯動作)、後ろで手を組むことが困難になります。



典型的な五十肩は、炎症期、拘縮期、解氷期という一定の経過をたどります。


【炎症期】


痛みが最も強い時期で、痛みのために肩を動かすことが困難となります。
安静にしていても、肩の前や奥の痛み、上腕への放散痛があり、痛みは昼も夜も続きます。特に夜間痛ではシクシクジンジン痛み、睡眠障害を起こす方もいます。炎症期が後半になってくると、徐々に拘縮期の症状が現れ始めます。

【拘縮期】


このころになると、痛みは軽くなりますが、肩の動きは拘縮(硬くなり)し、肩の動きはあらゆる方向に制限されます。お風呂に温めるなどをすると、一時的には症状が改善します。拘縮期が終わりごろになると、回復期の症状が現れてきます。

【解氷期】


回復期に入ると、徐々に肩の拘縮が取れてきて、痛みなどの症状も徐々に改善してきます。



このときに注意したいのが、それぞれの時期が単独でなるわけではなく、混在して発症するということです。すなわち、炎症期+拘縮期、拘縮期+解氷期があるわけです。このことが治療や自身でケアする際にかなり大切なポイントになってきます!!

治療法

説明する医師

治療法は炎症期、拘縮期、回復期で異なります。


【炎症期】


肩の痛みが強い時には、三角巾で腕を吊り、肩関節の安静を保ちます。この時期に肩を無理やり動かしたり、運動したりすると悪化しますので、基本は安静第一
です。安静時の痛みが強い時には消炎鎮痛剤の内服も必要となります。また、痛みが急激に起こった場合はその個所を冷やした方が良いですが、痛みが出てから時間が経過している場合は温めた方が良いです。特に夜間痛では肩が毛布から出ないようにしましょう。温めすぎや冷やしすぎは五十肩を悪化させてしまうので、自己判断には注意が必要です。

【拘縮期】


この時期は患部を温め、保温することに努めます。また、肩の関節の運動をすることで拘縮が徐々に取れてきます。体操としては「コッドマン体操」や「滑車運動」などが代表的ですが、こういった運動指導は専門家の指導をきちんと受けましょう。ポイントは自分の筋肉を使って肩の関節を動かすのではなく、体全体、あるいは良い方の腕で五十肩の肩を動かしてあげることです。

【解氷期】


この時期になると、五十肩を起こしている側の肩で動かすことが可能となりますので、肩の可動域を意識して大きく動かしましょう。また、ストレッチも大切になります。



接骨院か整形外科のどちらに通うべきかですが、「原因が思い当たらないのに肩が動かせないほど痛い」のであれば、「整形外科」が良いかと思います。原因が無ければ接骨院では保険証が使えませんし、内科的な原因も考えられますので、より詳しい検査が必要になります。


五十肩は症状の出方に個人差がありますが、数か月から二年ほどの長期になることもあります。
軽ければ放っておいても次第に治りますが、自己判断はせずにきちんと専門家の意見を聞きましょう。

接骨院についてわからない方は下のリンクを参考にしてください。

最後に

患者を励ます理学療法士

いかがでしたでしょうか?

今回は五十肩について解説しました。

「五十肩が五十代に起こる肩の痛み」という認識から変わりましたか?
確かに五十肩は文字通り五十代に起こりやすいですが、具体的に定義がされています。
しかも、五十肩と判断するにはその他の選択肢をすべて除かなければなりませんので、自己判断は厳禁です!

肩の痛みも意外なところに原因があったりもしますので、きちんと専門家の意見を聞きましょう!(^_-)-☆

SHAREシェアする

ブログ一覧

HOME > ブログ > その痛み本当に五十肩?【肩の痛み】

© 深谷接骨院