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免疫とは【誰でもわかる簡単解説】

免疫力アップ 看板 イメージ

最近はコロナウイルスの話ばかりで嫌になっちゃいますよね(´Д⊂ヽ

徐々に消毒液やマスクの品薄状態が改善されつつありますが、免疫力はきちんと高められていますか?

消毒液やマスクなどの「もの」ももちろん大事ですが、根本的に大事なのは「身体」です。

自粛で外出を控えるとは言っても、家で運動もせずにお酒ばかり飲んでいるようでは、身体の免疫力なんて下がる一方ですよね?

この記事では下記のことを解説していきます。
・そもそも「免疫」とは何か
・感染したときの免疫の仕組み
・免疫力を上げる方法

ここで出てくる単語一つだけでも、一つの記事になってしまいますので、ざっくりと免疫の概要を誰でもわかるようにわかりやすく解説していきます!


免疫力を上げて、新型コロナウイルスに負けない身体づくりをしましょう!(^_-)-☆

目次

そもそも免疫とは?

疑問に思う女性

そもそも免疫とは何なのでしょうか?

免疫とは、「自分」と「自分でないもの」を区別して、それを排除しようとする仕組みです。

「ん?自分でないものを排除?だったら食べ物は?」となりますよね?
生きるためには食べなければなりません。そのため、食べ物に対しては免疫が働かないようになっています。これを「経口免疫寛容」といいます。

これで免疫が働いたら「食物アレルギー」ですね!

では、次の項から免疫に出てくる用語を解説していきます(^_-)-☆


「抗原」と「抗体」

ウイルス イラスト

【抗原】


冒頭でもお話ししましたが、免疫反応を起こす「自分でないもの」が抗原です。
抗原の代表は、今流行りのウイルスや細菌などの病原微生物の表面にあるタンパク質や糖などです。

「自分」と「自分でないもの」はどうやって決めているのか?
もっと言うと、自分の仲間かそうでないかはどうやってわかるのか?
あなただったらどうしますか?
答えは簡単です。「身分証」を持てばよいのです!
自分の体の細胞の表面には「HLA(ヒト白血球抗原)」という身分証があって、これを持っているか、持っていないかで判断します。
なので、一卵性双生児の臓器移植ではHLAが同じなので、免疫反応(拒絶反応)は起こりません。


【抗体】


抗体は、別名「免疫グロブリン」と呼びます。
免疫グロブリンには5種類あります。
①IgG②IgA③IgM④IgE⑤IgDです。
それぞれ働きが異なりますが、こんがらがるので、今回は割愛します。
気になる方は下の外部リンクを参考にしてください。

「自然免疫」と「獲得免疫」

免疫

免疫は大きく2つに分類されます。「自然免疫」と「獲得免疫」です。

【自然免疫】


別名「先天性免疫」とも呼ばれるこの免疫は、簡単に言うと、「自分のテリトリーに入ってきた微生物や、できた悪い細胞はとりあえずヤッテしまおう。」という感じです。
白血球のうち、「好中球」「マクロファージ」という細胞が食べちゃいます。
また、「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」という細胞が、癌細胞などの異常な細胞をナチュラルにキラーします。
こういったことが自然に当たり前に起こっており、感染したときのように発熱などは起こりません。

【獲得免疫】


別名「後天性免疫」とも呼ばれるこの免疫は、体に侵入した病原体などを記憶して、それに対して特化した反応を起こす免疫です。最近よく言われる「コロナウイルスに一度かかれば免疫(抗体)ゲット!」「ワクチンとか予防接種受ければ大丈夫!」みたいなのはこれです。

獲得免疫はさらに2つに分類されます。

「液性免疫」


白血球の一種であるリンパ球のうちの「B細胞」が主役です。おそらく、皆さんが通常「免疫って~」と話す免疫はこれです。このB細胞が形質細胞と呼ばれる細胞になることで、抗体を作ります。
抗体と病原体(抗原)は合体することで、「免疫複合体」を作ります。簡単に言うと、「下着泥棒専門の警察官が、下着泥棒をがっちりホールドしている状態」みたいな感じです。これには相性があって、例えばインフルエンザの抗体はコロナウイルスには役に立ちません。さっきの例では、「コンビニ強盗専門の警察官は、下着泥棒を捕まえられない」感じです(笑)
「免疫複合体」ができると、抗原は無力化され、免疫複合体は活発になった好中球やマクロファージによって食べられます。
この様式は2回目の感染以後、めちゃくちゃ早く免疫反応を起こします。いわばその病原体の専門家といったところです。


「細胞性免疫」


白血球の一種であるリンパ球のうちの「T細胞」が主役です。
このT細胞は「キラーT細胞(細胞障害性T細胞、Tc細胞)」といいます。明らかにヤバそうな名前ですよね。このキラーT細胞が、癌細胞やウイルスに感染した細胞、移植された細胞などをキラーします。

獲得免疫の仕組み

打倒 ウイルス

獲得免疫は液性免疫と細胞性免疫の2つがあることはわかりましたか?

この2つの免疫のどちらを行うかは、「ヘルパーT細胞」と呼ばれる細胞が決めています。
ヘルパーとは言いつつも、司令官のような存在ですね!この細胞が非常に重要です。

【実際の流れ】
①自然免疫で、白血球のマクロファージが病原体(抗原)を食べます。
②このマクロファージが抗原の特徴をヘルパーT細胞に提示します。
③ヘルパーT細胞が液性免疫か細胞性免疫かを決めます。
④液性免疫→病原体に対し、抗体で対応します。感染2回目以降は特に素早く対応します。
④細胞性免疫→悪い細胞に対し、やや遅めに対応します。

このようなことが新型コロナウイルスに感染した場合も起こります。

エイズウイルスはこのヘルパーT細胞に感染するため、エイズ患者は免疫が働かなくなるのです。

免疫力を上げる方法

ガッツポーズする女性

では、「免疫力を上げる」にはどのようなことが必要でしょうか?

抗体を作る
体の表面のバリアを強化する
自然免疫を高める
の3つであると思います。

【抗体を作る】


抗体をつくれば、その病原菌に対して、素早く特に優れた反応をしてくれます。抗体を獲得するには、実際に感染するか、ワクチンを接種するしかありません。

【体の表面のバリアを強化する】


皮膚や粘膜には病原体の侵入を防ぐバリア機能があります。
皮膚は角質で病原体の侵入を拒みます。
粘膜から出る体液は病原菌を洗い流すだけではなく、リゾチームやラクトフェリンなどの化学物質があります。
リゾチームは加水分解酵素で、涙や唾液に多く含まれ、一部の病原菌の膜を破壊します。
ラクトフェリンはタンパク質で、母乳や涙、唾液に多く含まれ、病原菌が細胞に感染するのを防ぎます。
また、皮膚や粘膜には常在菌がいて、この子たちのおかげで他の病原菌は定着しづらくなっています。

ですので、日常生活においていえることは、「乾燥ダメ、ゼッタイ」ということですね!(^_-)-☆


【自然免疫を高める】


自然免疫は、いわば最前線で戦ってくれる免疫機能です。こちらを常に高いパフォーマンスに保つことが必要です。雑誌などで「免疫力を高めましょう」的なのはこのことですね!!

ポイントは、「正しい生活をする」ということです。

例えば、
①睡眠時間をきちんと取り、質の高い睡眠を心がけましょう
②湯船にきちんとつかり、体温を高い状態にしましょう
③部屋には加湿器をかけ、乾燥に注意しましょう
④飲酒や喫煙は控えましょう
⑤適度に運動しましょう(あまりに強度が強いと免疫力が下がります)
⑥食事はバランス良く取りましょう(〇〇の食材が免疫力アップに良いからと、そればかり取るのは免疫力を下げるので注意です)
⑦食事制限はやめましょう
⑧ストレスをなるべく減らしましょう
⑨自律神経を整えましょう(交感神経up→免疫力down)
などです!

わかりきったことですよね!

私の提供するのは⑨の自律神経を整えることです。
>鍼灸治療で免疫力が向上するというデータも報告されています。

鍼灸の効果について知りたい方は、下のリンクを参考にしてください!


最後に

エクササイズする女性トレーナー

いかがでしたでしょうか?

今回は「免疫」をテーマに解説しました。
実際にはさらに細かく、深く免疫のお話は続きますが、大まかな概要としてはこのあたりです!

それでは、免疫力を高めてコロナに負けない身体を一緒に作りましょうね(^_-)-☆

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