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柔道整復師ってどんな仕事?活躍の場は?【現役柔道整復師が解説!】

患者を励ます理学療法士

「柔道整復師」という職業・・・あまり聞きなれませんよね?

私は自分の職業を誰かに話す際、「柔道整復師です」と説明するよりも、「接骨院で働いています」と説明した方が相手の方が理解をしてくれます。

ですが、「あー、不正請求でニュースになるよね。」「ほぐし屋さんね!」「いやー、肩こってるからマッサージしてほしい」など、実際の業務範囲と異なる理解を示す方が多くいます。

正直なところ、とても残念です(´Д⊂ヽ

ですので、この記事では、

・柔道整復師って何?
・柔道整復師ってどんな仕事?
・柔道整復師の活躍の場は?

などについて、解説したいと思います!

目次

まずは知ろう!「柔道整復師」【入門編】

足首 包帯

柔道整復師とは、「柔道整復師法に規定され、厚生労働大臣の免許を受けて、業として柔道整復を行える国家資格を持つ者」です。

・柔道整復とは
かつて戦国の世には、人を殺す「殺法」と、人を助ける「活法」がありました。現在ではこの「活法」が柔道整復の技術として現在に受け継がれ、整復・固定の技術として発展をしてきました。


柔道整復師の業務

外傷が原因で起こる、急性・亜急性の脱臼・骨折・打撲・捻挫・挫傷などの怪我に対して、手術や薬を使わず、整復や固定を行い、人間本来が持つ治癒力を高める施術を行います。

医師ではありませんから、「診断」「治療」をするのではなく、「施術」を行います。

現在では医師、あるいは柔道整復師でなければ、脱臼や骨折の整復は行えません!!

上記にある、「外傷が原因で起こる、脱臼・骨折・打撲・捻挫・挫傷などの怪我で、慢性でないもの」に対しては、健康保険を使うことができます。
正式には「医療保険療養費支給申請」と呼ばれます。仕組みがややこしいので、気になる方は下にあるリンクからどうぞ!

※骨盤矯正や、猫背矯正、頭痛改善や慢性的な疲労回復などを行う接骨院も見られますが、これらは当然、柔道整復師の業務範囲ではありません。

※柔道整復師は医師免許ではありません。そのため、整形外科のようにレントゲンやCT、MRI撮影や麻酔、手術などもできません。

どうやって柔道整復師になるの?

条件は2つです!

①受験資格の獲得
柔道整復師養成課程のある養成施設(専門学校や大学)で
3年以上学び、所定科目を履修し、卒業する。

②受験し、合格
年に一度3月に厚生労働大臣の行う国家試験に合格
※数年ごとに、問題数の増加や、難易度の上昇、履修科目の増加が見受けられる傾向があります。
※合格率は毎年60パーセント前後

お気づきでしょうか?そうです!
「柔道整復師」ではありますが、現在は「柔道」の段位を取る必要はありませんので
ご安心ください。

しかしながら、私個人の考えではありますが、柔道で培われる技術や感覚が無駄であるということではないと思います。
骨折や脱臼の整復において、力のかけ方や、身体の使い方などを養うのに柔道は段は取らないまでも、しっかり取り組むべきだと思います。

柔道整復師の活躍

腕組する男性

柔道整復師の活躍の幅は意外にも広いです!

代表的な活躍の現場を挙げると、
・接骨院(整骨院)
・整形外科
・スポーツの現場
・介護施設
などがあります。

下記では、私が思う現場ごとのメリット・デメリットについてまとめてみました。

 
 

接骨院での活躍

・メリット 
脱臼・骨折・打撲・捻挫・挫傷などの怪我に対して、電気・温熱などの物理療法、整復、固定、手技療法などを用いて、患者さんの自然治癒力を高め、施術に当たります。

地域と密接に関係し、患者さんと距離が近いため、何気ない会話なども他の現場より多い傾向があります。

また、個人で接骨院を開業した際には、自身の診察、技術で施術に臨めるため、やりがいを強く感じます。

・デメリット
最近では骨折や脱臼などの重傷の患者さんの来院は昔より減少傾向にあります。 
また、開業する際には設備投資がかかったり、施術管理者としての要件があります。

※施術管理者については詳しいサイトがありましたので、リンクを載せておきます。

※接骨院について詳しくまとめたものもありますので、接骨院がどういう場所かわからない方は下のリンクからどうぞ('ω')ノ

整形外科での活躍

・メリット
整形外科では、医師や理学療法士らと協力して、接骨院ではあまり見られない外傷や症状、多くの患者さんを見ることができ、とても勉強になります。

知識・技術を働きながら得ることができます。

・デメリット
自身の独断で患者さんの固定を変えたり、治療内容を変えたりなど、自身の思う柔軟な対応はなかなかできません。

スポーツの現場での活躍

・メリット
もともとスポーツをしていて、柔道整復師に憧れを抱く方も多いと思います。

自身の経験あるスポーツの現場にトレーナーとして帯同し、現役の選手をサポートし、選手とともに活躍することができます。
 
試合中の怪我に対するテーピングはもちろん、怪我の程度を判断し、選手の試合続行が可能か否か、怪我をした選手のなるべく早い復帰など、迅速な対応を求められます。

また、選手の体調管理も重要な仕事となります。

トレーニングメニューの作成なども行うため、スポーツ特性の理解、
選手の肉体管理も必要です。

・デメリット
トレーナーをするスポーツのある程度の知識が必要
 

介護施設での活躍

・メリット
柔道整復師は、機能訓練指導員としてご高齢者の身体機能の改善・獲得などにも活躍できます。
 
介護や福祉など、自分の専門職以外の方たちと接する機会が多いため、新たな
知識の獲得が期待できます。

中には、5年の実務経験ののちケアマネージャーの資格を取る方もいます。

ご高齢者の割合は増加しているため、社会的に機能訓練指導員としての活躍は、社会的に必要とされています。

・デメリット
柔道整復師としての仕事の内容よりも、機能訓練指導員としての仕事内容がメイン
 
 

最後に

松葉づえ 理学療法士

柔道整復師は、プロフェッショナルとして多くのことが求められます。

①骨折や脱臼の整復・固定、テーピング、固定する材料の製作などの技術
②臨機応変に対応するため、外傷を見る数多くの経験
③患者さんとのコミュニケーション能力
④患者さんと一緒に良くしていくという協力者としての立場

挙げたものはホンの一部です。

求めれることは多いですが、人から「ありがとうございました。」と、直接感謝されるお仕事です。

AIなどの技術にとってかわることのできない、伝統的なお仕事です。

このブログを機に、ぜひ柔道整復師に興味を持っていただければと思います。


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