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アレルギーの種類は全部で5種類?意外と知らないアレルギーの分類

アレルギーでせき込む 女性

一言でアレルギーと言っても、その特徴によって大きく5種類に分類されます。

命に関わるアレルギーから、生活に大きな支障が出るもの、アレルギー反応の症状が出るまでに時間を要するもの、アレルギーが原因となる病気など、様々です。

この記事ではアレルギーの5つの分類について簡単に解説します。
具遺体的な病気についてはここでは割愛しますのでご了承ください。
また、アレルギーは「免疫」の異常ですので、免疫について不明な場合は、過去の記事をご覧ください。

過去記事:免疫とは【誰でもわかる簡単解説】まずはこちらから

目次

アレルギーとは

アレルギーで悩む男性

免疫は人間にとっての異物を排除し、身体を守る防御機能です。食べ物は人間が生きるために必要なものなので、異物であっても「免疫寛容」という仕組みによって、免疫機能が基本的には働かないようになっています。

しかし時に、この身体を異物から守るための免疫機能が生体に有害に作用してしまうことがあります。これを「アレルギー反応(過敏症)」と呼びます。

一言でアレルギーと言っても、大きく5つの種類があります。

①Ⅰ型(アナフィラキシ―型)アレルギー反応

食物アレルギーで悩む女性

①Ⅰ型(アナフィラキシ―型)アレルギー反応

花粉やハウスダスト、様々な食べ物などといったアレルゲンが、IgE免疫グロブリンと結合して、ヒスタミンやロイコトリエンといった炎症成分を分泌することで発症します。一般的にアレルギーと言われるとこの型が多いです。

このアレルギーが原因となって起こる反応として、気管支喘息、花粉症、アレルギー性の鼻炎、蕁麻疹、食物アレルギー、アトピー等があります。

※全身に起きる反応としては命にもかかわるアナフィラキシーショックを起こす危険があります。
Ⅰ型アレルギー反応が過剰に起きてしまい、炎症成分のヒスタミン、ロイコトリエンが大量に生成されることで、血管の拡張による血圧低下、気管支の平滑筋の収縮による呼吸困難を生じます。また、全身に蕁麻疹を起こしたり、ショック症状を起こし、最悪の場合1~2時間で死に至ることもあります。早急な医療機関の受診が必要になります。

②Ⅱ型(細胞障害型)アレルギー反応

赤血球 イラスト

②Ⅱ型(細胞障害型)アレルギー反応

身体にある特定の細胞の膜を抗原にしてしまい、起こるアレルギー反応です。IgGやIgMといった免疫グロブリンがそこに結合し、細胞に有害に作用します。

例として特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶結性貧血、グッド・パスチャー症候群、異なる血液型の輸血等があります。

③Ⅲ型(免疫複合体型)アレルギー反応

抗原抗体反応 免疫 イラスト

③Ⅲ型(免疫複合体型)アレルギー反応

抗原と抗体が合体すると、免疫複合体ができます。この免疫複合体は貪食細胞などによって破壊されるのが通常ですが、この免疫複合体が組織のそばで起こると、その組織も一緒に破壊されてしまいます。関節リウマチに代表されるような膠原病や、糸球体腎炎、血清病などがこれに当たります。

➃Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応

免疫 T細胞 イラスト

➃Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応

これまでのⅠ、Ⅱ、Ⅲ型のアレルギーは抗体が即座に反応して起こる(液性免疫)ため、アレルギー反応が即時に起きるのが特徴です。Ⅳ型アレルギーは細胞性免疫が関係するため、“遅延型”と名の付く通り、他のアレルギー反応と比べて比較的遅れて起こります。

※免疫については過去の記事をご覧ください。

このアレルギー反応の例としては、
例)接触性皮膚炎(かぶれ)、金属アレルギー、ツベルクリン反応、臓器移植後の拒絶反応等があります。

⑤Ⅴ型(刺激型)アレルギー反応

甲状腺 イラスト

⑤Ⅴ型(刺激型)アレルギー反応

甲状腺の自己免疫疾患であるバセドウ病(グレーブス病)がこれに当たります。甲状腺の機能亢進を起こし、代謝の亢進、自律神経系への影響により各種臓器に様々な影響をおこします。甲状腺の機能を更新させてしまう原因は様々ですが、特にこのバセドウ病(グレーブス病)は、抗体が甲状腺刺激ホルモンの受容体を標的にしてしまうことで、やたらと甲状腺ホルモンが分泌されてしまう病気です。


※各種疾患についての説明はここでは割愛します。

最後に

免疫力の高い中年男性 イラスト

アレルギーがなぜ起こってしまうのかは明確にはわかっていません。
しかしながら、日本人の二人に一人は何かしらのアレルギーを持つといわれています。

「あれ?アレルギーかな?」と思ったら、自己判断せずに速やかに医療機関を受診しましょう!

一説ではストレスや生活習慣が何らかの影響をしていると考えられており、身体的にも精神的にも健康的な生活を送ることが大切なのかもしれませんね(^_-)-☆

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