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足のアーチのトラブル徹底解説【前編】

青空に足のイラスト

皆さんこんにちは!これを読んでいる方で「足のトラブル」でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

外反母趾や偏平足、足の指が浮いてしまう浮指など、特に女性はヒールなどをはくため、足のトラブルでお悩みの女性は多いですよね(/_;)

足のトラブルは膝や股関節、腰に負担がかかるだけでなく、足をうまく使えるようになれば男性も女性も歩き方やスタイルが良く見えますよ(^_-)-☆

この記事ではまずは足のアーチの概要について解説していきます!

目次

足のアーチ

足のアーチは次の3つのアーチで構成されています。
①内側縦アーチ
②外側縦アーチ
③横アーチ

アーチは足の裏への衝撃を吸収して、荷重を分散させます。また、ばねのような役割で足の蹴り出しの力を地面に伝え、エネルギーを無駄なく地面に伝えることができます。
足のアーチは骨だけでなく、靭帯や筋肉、腱によってその構造と機能が維持されています。

この項ではそれぞれのアーチにどのような骨や靭帯、筋肉が関係するかを解説しますが、それぞれの名称を覚える必要はありませんので、飛ばしてもOKです!

「いろいろな骨や靭帯、筋肉でアーチは形作られているんだなあ」程度で十分です!

内側縦アーチ

足 内側縦アーチ イラスト

上の画像をご覧ください。

【骨】


内側縦アーチは、後ろから「踵骨(ショウコツ)」「距骨(キョコツ)」「舟状骨(シュウジョウコツ)」「内側楔状骨(ナイソクケツジョウコツ)」「第1~第3中足骨(チュウソクコツ)」でできています。
※中足骨の1~5は親指から小指の順
※足の内側縦アーチに、いわゆる「指の骨」は含まれません。

内側縦アーチでは「舟状骨」がアーチの頂点を作ります。

【靭帯】


足の内側縦アーチで最も重要なのは「足底腱膜」です。内側縦アーチを静的に支えてくれているのはおよそ8割がこの靭帯のおかげです。
その他バネ靭帯(スプリング靭帯)や、その他多くの靭帯があります。(たくさん難しい靭帯の名前が出てくるので、ここでは割愛します)

【筋肉】


足のアーチは筋肉によっても支えられています。

かなり多くの筋肉が関与しますが、指を地面の方向へ曲げる(屈曲する)、「長母指屈筋」「長趾屈筋」「短母趾屈筋」「短趾屈筋」

スネの骨である脛骨(ケイコツ)の後ろにある「後脛骨筋」と前にある「前脛骨筋」、ふくらはぎの「腓腹筋」や「ヒラメ筋」

これらの筋肉はアーチに深く関係しているだけでなく、偏平足やハイアーチなどの原因にもなりますので、注意が必要です。

外側縦アーチ

足 外側縦アーチ イラスト

比較的小さなアーチです

【骨】


外側縦アーチは後ろから「踵骨(ショウコツ)」「立方骨(リッポウコツ)」「第4・5中足骨(チュウソクコツ)」で構成されます。

立方骨と第4・5中足骨は蝶番型の関節のため、「平坦になる」ことが可能です、そのため、いわゆる土踏まずは外側縦アーチには存在しません。

立方骨が外側縦アーチの頂点を作ります。

【靭帯】


二分靭帯や踵立方靭帯、足根中足靭帯、長・短足底靭帯、直接的ではありませんが捻挫した際によく痛める前距腓靭帯や踵腓靭帯も関係しています、

【筋肉】


内側縦アーチのにはスネの骨(脛骨)につく筋肉が多かったですが、外側縦アーチに関係する筋肉はスネの骨の外側にある「腓骨(ヒコツ)」につく筋肉が多いです。「長・短腓骨筋」、「第三腓骨筋」などです。

その他、指を地面側に曲げる「短趾屈筋」や「小趾外転筋」も関係します。

横アーチ

横アーチ イラスト

横アーチは全部で3つあります。後ろから順に
①足根アーチ
②中足骨アーチ(前・後)


①【足根アーチ】


横アーチの中で最もアーチが高いです。
「舟状骨」「立方骨」「3つの楔状骨」でできており、それぞれが3本の大きな靭帯で結びついています。

②【中足骨アーチ】


中足骨の根元で作られているこのアーチは、第2中足骨が「要石(かなめいし)」のような役割をしていて、ここを基準に他の中足骨が第2中足骨側に包むように回旋し、アーチを作ります。

このアーチは「要石(かなめいし)」と呼ばれるように、中足骨の根元のみでアーチを作り、骨の形態のみで安定性を作っています。

アーチの機能

足 トラス機構 アーチ 足底腱膜 イラスト

上の図をご覧ください。

【トラス機構】


荷物を持ったり、背負ったりした際には、足部に荷重が加わります。
すると、アーチは荷重によって潰れますが、足底腱膜が緊張することで足のアーチを保ち、荷重や衝撃を吸収します。

【ウィンドラス機構】


では、足の指を上げる(背屈する)とどうなりますか?足底腱膜は巻き上がり緊張状態になります。
同時に足のアーチも急になります。「弓」をイメージしてもらうとわかりやすいですが、弦を引いて弓をしならせている状態です。これは地面を蹴る際に推進力として働きます。


内側縦アーチは足底腱膜が深く関係していることは、この2つの機構によって足への荷重やストレスの分散、歩行や跳躍などの推進力として大きく貢献しているからです。
足底腱膜の大切さがわかりますね(^_-)-☆

アーチが崩れた足

靴底 イメージ

上のイラストは靴底を表しています。
地面に踵から接地し、親指側のつま先で蹴り出している方は、イラストの赤いところがすり減ります。これが正しい体重のかかり方の歩き方です。
もし、未だ足のトラブルを抱えていなくても、上のイラスト以外の場所がすり減っていた場合、今後足のトラブルが出てくる可能性があります。


足のアーチが崩れた足には以下のような形があります。
・偏平足
・ハイアーチ
・浮指
・開帳足
・外反母趾・内反小趾
※単独で起こることもあれば、複合的になっている場合もあります。

【後半】からアーチの乱れについて解説していきます。

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