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熱中症を知ろう!症状別の重症度と応急措置の方法、正しい水分の摂り方も解説します

熱中症

「今年の夏は暑い」

この言葉、毎年聞いていると思いませんか?笑

ですが確かにその通りで、今は35度を超えるのは当たり前で、かつコロナ渦のマスク生活・・・。
熱中症の発症リスクは年々高まっており、毎年必ず死者が出ます。

熱中症は初期症状のうちにきちんと対策をすれば、重症化を防ぐことができます。

この記事では熱中症についての症状、原因、対策について解説していきます。
暑さが本格化する前に知っておいて損はありませんので、ぜひ参考にしてみてください(^_-)-☆

目次

熱中症とは

熱中症、夏バテのイラスト

熱中症とは、日光に当たり続けたり、高温下での屋内作業や運動などによって体温が上昇することによっておこる健康障害のことをいいます。

夏バテとのちがいについては下の関連記事をご覧ください。

熱中症の原因

夏バテの少女と犬のイラスト

熱中症は
① 暑い環境(高温・多湿) 
② 体調・健康状態
③ 運動などの負荷 
の3つの要素が重なることで発症します。

見落としがちなのが②体調・健康状態です。
加齢や代謝の低下、不眠やダイエット、水分・ミネラルの不足、血糖値や血圧が高いなども“熱中症になりやすく”なります。

また、年齢的には青少年と中高年に多く、男性>女性の割合です。
女性は日焼けなどへの意識が高いので、それに伴って直射日光への対策をしっかりとっていることが要因として挙げられます。

年齢にもよりますが10代から60代では熱中症で死亡する割合は男性の方が、いずれの年齢層でも女性の倍以上です。
熱中症による死亡者の8割以上は65歳以上です。

熱中症の症状

熱中症の症状 イラスト

従来は症状に応じて熱中症も細分化されていました。症状別に①熱失神、②熱痙攣、③熱疲労、最もひどい④熱射病 です。
現在は熱中症は重症度による分類が適応されています。

【Ⅰ度(熱失神、熱疲労)/軽症】

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、失神、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)
治療:入院を必要無し
⇒安静と水分・ナトリウムの補給

【Ⅱ度(熱疲労)/中等症】

頭痛、嘔吐、倦怠感、脱力感、集中力や判断力の低下
治療:入院
⇒体温管理、安静、水分とナトリウムの補給(口から無理なら点滴で)

【Ⅲ度(熱射病)/重症】

下の症状のうち1つでも出ればⅢ度
⑴ 中枢神経症状(脳の障害)
意識障害、けいれん発作、小脳障害(起立・歩行時のふらつき、指先を使う動作が困難になる)など
⑵ 肝機能・腎機能の低下・障害
血液検査で判明
⑶ DIC(播種性血管内凝固症候群)
血栓ができやすく、出血もしやすくなる。脳梗塞や肺塞栓、腎不全や脳出血など、多臓器に障害をおこす
治療;命の危険/集中治療


熱中症を悪化させないために

熱中症はⅠ度⇒Ⅱ度⇒Ⅲ度と進行していきます。特にⅠ度の時は本人も意識がはっきりしているので、本人も周囲の人も熱中症を疑いづらいので注意が必要です。

特に小さいお子さんをお持ちの方や、体温調節が苦手な高齢者には周囲が気を配ることも大切です。

①身体の冷却

熱中症対策で冷やすところ

作業・運動を中止し、日陰で空調の効いたところや風通しの良いところへ移動させます。
風が無ければ仰いであげましょう。衣服を脱がせ、濡れたハンカチや冷えたペットボトル、氷嚢などを身体の太い血管のある場所に当てます。首や脇、股関節の鼠径部のあたりが効率的です。

※熱中症には解熱剤は効果がありません。

②水分や塩分・ミネラルの補給

熱中症対策の経口補水液のイラスト

冷たい水を飲ませることで、水分補給と身体の冷却を行います。また、スポーツドリンクや経口補水液で塩分・ミネラルの補給を行います。無ければ水1Lに1~2gの塩を溶かした補水液も効果的です。

※意識がない、もうろうとしている時には決して無理に飲ませないでください!!誤飲の恐れがあります。


暑い中のアルコールはもちろん控えましょう。水分の取り方にもコツがあります。水分は一度に体内に吸収できる量が決まっているので、一度の水分摂取で大量に飲んでしまうと、尿としてすぐに排泄されてしまいます。そのため、こまめな水分摂取が必要となります。

人間の身体の約60%は水でできています。この水分の内、2%が失われると人間は喉の渇きを感じます。また、筋肉の痙攣は8%~10%です。

つまり、人間は喉の渇きを感じた段階で脱水状態に陥っているということです。そのため、「喉が渇く前に水分補給」が大事であるということです。
この時の水分補給量は約100~200mlほど(コップ一杯程度)で構いません。常に水分を持ち歩き、定期摂取が大切です。


【運動における水分摂取】

理想は、自分の行う運動時の発汗量を調べておくことです。そのためには以下の計算を行います。

(運動前の体重)ー(運動後の体重)+運動中の飲水量=失った水分量(発汗量)
※運動後の服は汗を吸っているので、扱いに注意してください。

例)50kgー49kg+1ℓ=2ℓ

最低でもこの水分量を運動中に複数回に分けて緩やかに摂取する必要があります。

発汗によって失うのは水分だけではなく、塩分も補わなければなりません。塩分は0.1~0.2%濃度が良いとされており、市販のスポーツドリンクの場合、成分表示にナトリウムが100mLあたり40~80mg含まれていれば0.1~0.2%の食塩水と同じ塩分の割合になります。



③常に傷病者の意識や体調に気を配る

熱中症の人を看病するイラスト

熱中症は時に急激に症状が進行することがあります。「寝てるかと思ったら意識が無くなっていた」という事件が実際に発生したこともあります。常に傷病者の意識状態や呼吸などに気を配りましょう。

【救急車を呼ぶか、医療機関を受診するかの判断】
・ごく軽症であれば必ずしも病院を受診する必要はありません。
・中等症で傷病者にも余裕があれば医療機関を受診しましょう。その場合は内科や救急科、もしくは近くのクリニックでも対応してくれることもあります。
・救急車を呼ぶか迷ったら⇒必ず呼んでください!迷っている間にも症状は悪化しているかもしれません。取り返しがつかないことが起こるのを避けるために、早急に救急車を呼びましょう。

④熱中症とマスク

マスクをつけた女性が熱中症をおこす

すでにご存じの方も多いかと思いますが、政府は2022年5月20日、新型コロナウイルス対策におけるマスク着用に関して、マスクを必要としない場面について発表しました。

① 屋外:基本着用しなくてよい。
周りの人との距離が近いまま会話するのであれば着用

② 屋内:基本着用
周りの人との距離が2m以上かつ会話をほとんどしないのであれば着用不要

また、冷房に関してですが、家庭用エアコンは換気はしないので、エアコンの設定温度を低めに設定し、こまめに喚起することも推奨されています。

気になる方は下リンクの厚生労働省の熱中症対策ガイドラインをご覧ください。

最後に

熱中症対策をする4匹の猫のイラスト

いかがでしたでしょうか?

熱中症はいつ・どこで・誰がなるかわかりません。
もちろん、自分の子供や家族がなるかもしれませんし、外出先で見知らぬ人がなるかもしれません。

新型コロナウイルスの影響でアウトドアや公園などでの外遊びが増える中、熱中症対策を個人がすることはもちろん、応急処置の方法もより知っておく必要があります。

熱中症の対策と処置を心がけ、楽しくアウトドアや外遊びを楽しみたいですね(^_-)-☆

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