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病院で検査をしても原因が見つからない痛みと、心やストレスとの関係について解説

マインドフルネス瞑想のイメージ

身体の不調でお悩みですか?
この記事では、病院で検査をしても原因が見つからない痛みと、心やストレスとの関係について解説していきます。

慢性的な痛みでお悩みの方のヒントになれば幸いです。



目次

心と痛み:心身症

疲れた様子の女性

継続的な負担が加わり、それを軽減できない場合、痛みの発生と慢性化が起こり得ます。例えば、書くことを生業にしている腱鞘炎の方が、サポーターや安静、処置等をすることなく書き続けていたら、痛みが慢性化・悪化することは容易に想像できます。

しかしながら、体に痛みがあっても、病院での医学的な検査をしても異常が見つからない、ということがあります。このような場合、心のあり方や精神的な感情といった、心理的要因が痛みの発生と慢性化に関係していることがあります。このように、痛みの発生と経過に心理的要因が関係している病態を「心身症」といいます。

「心身症」で起きる症状

お腹を押さえる女性

なんだか「精神的な問題」とか、「心の問題」とか言われると手放しで納得はしづらい部分があるかと思いますが、この心身症は日常生活でも頻繁に起こっています。


例えば、
・試験前や試合の前にお腹を下した経験のある方はいませんか?(過敏性腸症候群)
・失恋やショックで食事が摂れなくなったことはありませんか?(摂食障害)

これらはそれぞれ精神的な要因でも起こる症状です。また、慢性的な頭痛や、原因不明の腰痛、胃潰瘍、生理不順等もこれに当たります。

以下に心身症で現れる症状について羅列しておきます。

※ただし、これらの症状が必ずしも心身症が原因で起こるとは限りません。ですので、これらの病気でお悩みの方が皆さん精神的な悩みがあるという偏見はしないようにしましょう!!

・過敏性腸症候群
・過敏性膀胱
・胃潰瘍
・神経性胃炎
・神経性嘔吐症
・狭心症
・月経不順
・高血圧
・不整脈
・緊張性頭痛
・偏頭痛
・慢性疼痛
・関節リウマチ
・気管支喘息
・アトピー性皮膚炎
・じん麻疹
・円形脱毛症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「心身症」より

発症経緯

様々なストレスに悩む女性

近年の研究では、慢性的な痛みは、身体的な要因が基本(ベース)としてあって、そこに心理的要因によって痛みが発生、慢性化するという見解もあります。つまり、普段はあまり感じないような些細な痛みも、心理的要因によって痛みを強く感じるようになるということがあるのです。

では、心理的要因にはどのようなものがあるのでしょうか。

心理的要因には感情が関係しています。感情と言っても様々な感情がありますが、マイナス面の感情が強くなるほど、痛みも比例して悪化していきます。また、痛みによって消極的な感情に悩まされるような場合は、痛みはさらに悪化します。

痛み⇒マイナスの感情⇒痛みの増加・慢性化⇒マイナスの感情⇒痛みの増加・慢性化
という負の連鎖が起きてしまうことがあるのです。

また、「痛みが悪化してしまうかもしれない」という不安や恐怖などで日常生活の活動性が低下し、過剰な安静をとることで結果として痛みが悪化・慢性化することもあります。

特に現代は、ただでさえストレス社会と言われる日本でコロナウイルスが猛威を振るっており、これにより生じる不安やストレス、過剰な行動抑制も痛みの原因になることがあることを覚えておきましょう。


アプローチの方法

電球と正解のまる

では、こうした心身症に対するアプローチの仕方について、どのようなものがあるのでしょうか?
今回は自宅でもできるセルフケアの方法について解説していきます。

①マインドフルネス(瞑想)トレーニング

マインドフルネス瞑想のイメージ

マインドフルネスは“今起きている現象について観察する”ことに意識を向けることはがポイントです。今していることや思っていること、痛み、感情、考えていること、周囲の環境や音等を客観的に観察します。

観察したものについては特に善悪や良し悪しを判断する必要はなく、あくまで“観察”に集中することが大切です。痛みがあっても、その痛み自体を注意深く観察します。



例)呼吸の観察
あぐらでも、椅子でも良いので姿勢良く座ります。自分の呼吸を注意深く観察します。「横隔膜や胸部の筋肉を使って、左右の肺を膨らませて酸素を肺に入れると、胸部と腹部が膨らみ、酸素が全身に送られる。二酸化炭素は胸部腹部の筋肉を使って胸部が丸まり、腹部がへこんで吐き出される」といった具合です。

マインドフルネストレーニングを行うことで、自律神経が整い、症状が緩和し、集中力や感性が高まり、豊かな生活を送れるようになります。コツとして、毎日決まった時間にマインドフルネストレーニングを行うことが大切です。

時間があればすぐに携帯電話やテレビを見がちな方は、少し自分自身や周囲を観察してみてはいかがでしょうか。

➁認知の再構築

メモをノートに取る

➀最近ストレスになっていることを書き出す
➁ストレスになっていることに対しての自分の感情を0~100%で評価する
③なぜそのような感情になったのかの考えを書く
➃③に対して、そう考えた理由を実際の事実に基づいて書き出す。
⑤➃で書きだした内容と矛盾する事実、異なる事実を自分自身の行動などから探す。
⑥自分に対して言える客観的・合理的な考えを書き出す。
⑦再び②をする。

これはノートに書きだすことで、より客観的に物事や感情を整理する方法です。夜に日記のよう形で書き出すのも良いですし、スマホのメモに書き出すのも良いです。

最近はSNSに誹謗中傷や日常の鬱憤を書く方も多いですが、それでは感情のコントロールができていません。負の感情を吐き出したつもりでも、吐き出されたものは他の人に移ります。きちんと事実と向き合い、客観的に観察することで感情がコントロールされるのです。

この方法を用いれば、今自分自身が感じているマイナスの感情や考えが、本当に事実と合っているのかを客観的に判断でき、ストレスの原因に対する見方や感情が変わるきっかけになります。是非一度やってみてください。

最後に

生き生きと青空に向かって手を広げる女性

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した内容は今すぐ始められるものばかりです。慢性的な原因不明の痛みやストレスを感じている方は参考にしてみてくださいね!

※現在中々改善されない痛みでお悩みの方で、まだ医療機関を受診されていない方は、まずは詳しい検査を受けてください。

その他自律神経などの体調の乱れに関しては下記の記事をご覧ください。

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