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足のアーチの乱れが原因で起きるトラブル【まとめ】

痛い足を抑える女性
「足のアーチのトラブル徹底解説【前編】」では足のアーチとその仕組みについて解説しました。
「足のアーチのトラブル徹底解説【後編】」では偏平足などのアーチの乱れについて解説しました。

この記事では、実査にアーチが崩れてしまった足によって二次的に起こる支障や、そのケアの仕方などについて解説していきます!(^_-)-☆

「足のアーチのトラブル徹底解説【前編】/【後編】」を読んでいない方はざっくりでもいいので目を通しておくと今回の記事もわかりやすいと思います!

まだの方はまずはこちらからどうぞ!
・足のアーチのトラブル徹底解説【前編】
・足のアーチのトラブル徹底解説【後編】

目次

足のアーチの乱れが起こすトラブル

痛い足を抑える女性

足のアーチの乱れは、衝撃や荷重を分散できなくなるため、その状態で負担が加わり続けると、様々な場所に痛みや不調を起こします。


足底腱膜炎

足底腱膜炎

上の写真の赤い部分に痛みを訴えることが多いです。

若年者やスポーツをしている方は、ランニングなどの足のスプリングを使う種目でなることが多いです。

扁平足やハイアーチなどの足のアーチの乱れに合併して起きることも多く、アーチの乱れで衝撃や荷重が分散できずに長時間の立位や歩行をしていると次第に足底腱膜に炎症を起こします。

踵骨の前縁から足趾の間に痛みを訴えますが、足底腱膜の付着する踵骨の前縁に特に痛みを訴える場合、「踵骨棘」と呼ばれます。文字通り、踵骨に骨棘ができており、局所を押すとかなりの痛みが伴うのが特徴です。また、歩き始めの一歩目が特に痛みます。

足底腱膜の付着部は踵の前縁だけでなく、指側にも付着するため、上の写真の指側の部分にも痛みが出ることがあります。

軽度であれば氷を使ったアイスマッサージやストレッチ、インソールなどで対処可能です。
程度が強い場合は骨棘の切除や局所へのステロイドの注射も方法としてありますが、骨棘の切除では痛みの改善とならないことが多く、ステロイド注射は腱膜の断裂の危険性が高くなります。

シンスプリント

ストレッチするランナー

スポーツ障害の一つとして、ランニングやジャンプなどを反復して行った際に脛(すね)の骨の内側に痛みが出ます。後脛骨筋など脛の後ろにある筋肉が骨膜を刺激して骨膜の炎症を起こします。

シンスプリントを起こす原因は過度な運動でも起こりますが、足の内側縦アーチの低下(偏平足や回内足)が危険因子としてもともと存在している可能性が高いです。

シンスプリントはアーチの矯正も大事ですが、まずは運動量を少なくするか、休むことが大事です。

また、脛の内側をアイシングすることも大事ですが、必ず「安静を保てる状態でアイシング」をしてください。冷やして硬くなった筋肉は余計に骨膜を刺激してしまいますので、アイシングをするならそのあとは歩いたり走ったりはなるべくしない方が良いです。

アキレス腱部のストレッチも大切ですが、痛みが伴わない範囲で行いましょう。

シンスプリントはスネの骨の疲労骨折を起こすこともあるので、足のアーチのケアは日ごろから大切になります。

その他のスポーツ障害については、下のリンクを参考にしてください(^_-)-☆

有痛性外脛骨障害

足首が痛い男性

後脛骨筋の付着部で、かつ内側縦アーチの頂点である「舟状骨」のそばにある過剰な骨を外脛骨と呼びます。そして舟状骨のあたりに靴が当たり、発赤や痛みを起こします。

捻挫を契機に痛みを感じるようになることもありますが、もともと偏平足・回内足を合併していることが多いです。

治療は軽度であれば偏平足やシンスプリントに準じますが、再発を繰り返したり、痛みの強い場合には手術が必要になります。

似たものに「骨端症」がありますので、こちらも併せて下のリンクからご確認ください。

モートン病

足の裏 痛み

足の裏の神経(底側趾神経)が摩擦により神経炎を起こす病態です。
20~50代の女性によく起こり、足のアーチが崩れ、前足部に荷重が加わると発生します。

主に第3~4指間にしびれや痛みなどを感じます。中には歩行時に足の裏に釘が刺さったような鋭い痛みを感じる方もいます。第2~第3指間、第4~第5指間に症状が出る場合もあります。

ハイヒールなどの踵が高い靴は避け、インソールなどでアーチを整えることで回復を図りますが、痛みが激しい場合には神経ブロックが有効です。また、神経の腫瘤が大きくなってしまった場合には手術なども選択肢に入ります。

アキレス腱炎/周囲炎/付着部炎/滑液包炎

アキレス腱部を抑える男性

もともと靴が合っていなかったり、アーチが乱れていて衝撃や荷重を軽減できずにいて、ランニングやダッシュ、ジャンプなどによるアキレス腱部への繰り返しの負担で発症します。

発症年齢が高い場合は、加齢によるアキレス腱部の変性が関係しています。

足の縦アーチが高い、いわゆるハイアーチの方の場合は靴の踵の部分で滑液包が圧迫され、滑液包に炎症を起こします。

これまでの足部の障害は踵の高い靴はNGでしたが、アキレス腱部の炎症については、踵が高めの靴を履きましょう。もちろんヒールを履くわけではなく、踵にインソールを入れるのも効果的です。

ですが、もともと足のアーチが崩れている場合はそちらのケアも必要となりますので、専門家にご相談ください(^_-)-☆

保存療法でも改善が見られない場合は諸術も選択肢に入ります。


最後に

犬と歩く女性

いかがでしたでしょうか?

3つにまたがった「足のアーチ」をテーマにした記事はひとまずここで終了となります。

アーチの乱れは身体の乱れを起こします!

扁平足や外反母趾も放っておくと手術になってしまったり、今回ご紹介した足部のトラブル以外にも膝や腰など、様々な場所に負担をかける原因となります。

自己判断はせずに、まずは当院へご相談ください(^_-)-☆

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