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マットレスは高反発(硬め)?低反発(柔らかめ)?結局どちらの方がいいの?

起床時の腰の痛みを訴える女性

朝起き上がると、身体がだるい、腰が痛い、肩が張る、などの症状でお悩みですか?
もしかしたら寝具が身体に合っていないのかもしれません。

そこでこの記事では、

・低反発マットレスのメリット・デメリット
・高反発マットレスのメリット・デメリット
・おすすめの硬さとその理由
・意外に大事な枕について

などについて解説していきます!
朝の腰の痛みや、筋肉の張り・凝りなどの不調でお悩みの方必見です!(^_-)-☆

目次

マットレスのポイント

ポイント

マットレスは硬めが良いのか?柔らかめが良いのか?についてですが、最初に結論から言うと、成人であれば

【やや硬め】


がおすすめです。
その理由については低反発と高反発のマットレスのメリット・デメリットを簡単に説明してから解説します。

最近のマットレスは低反発(柔らかめ)で身体にフィットし、体圧が分散するタイプのものが主流です。ですが、当院に来院される患者さんの寝具について聞いてみると、朝の腰の痛みを訴える方の多くが「低反発(柔らかめ)」の物を使用しているのです。

マットレスの選択のポイントは「体圧の分散」と「体圧の保持」です。
・「体圧の分散」:マットレスに寝た際にかかる身体の圧力を分散させる能力
・「体圧の保持」:マットレスが身体を支える能力

〇低反発(柔らかめ):体圧の分散>体圧の保持
(低反発は柔らかいので体圧の分散には優れるが、身体を支えることができず沈み込んでしまう。)

〇高反発 (硬め) :体圧の分散<体圧の保持
(高反発は硬いので体圧の分散はしづらいが、身体を十分に支えることができるので沈み込まない。)

これによりマットレスの低反発(柔らかめ)、高反発(硬め)のメリットとデメリットが生まれます。

低反発(柔らかめ)マットレスのメリット・デメリット

低反発マットで腰痛

【メリット】

・柔らかいためフィット感があり、寝る際の“気持ちよさ”“包まれている感じ”を自覚します。
・身体が沈み込むので、マットレスと身体の触れる面積が増え、温かさを感じます。
・仰向けで寝た際の腰の反りによる隙間を埋めるので、反り腰がひどい方は仰向けで寝やすくなる。

【デメリット】

・素材にもよりますが、柔らかいため腰の部分が「くの字」に落ち込み、腰に負担をかけます。猫背、巻き肩、反り腰とは逆に腰の湾曲が少ない方には負担となります。
・体が沈むため寝返りが困難になり、寝返りをしなくなる、あるいは寝返りの度に目を覚ますようになり、血行不良を起こしやすい。
・耐久性が高反発のマットレスに比べて低く、へたると寝返りがますます困難になり、身体への負担も増します。

※体重が重いと沈み込みがさらに強くなり、関節への負担をさらに増すため、低反発マットレスは、子供や痩せている女性などの体重が軽い方、反り腰で仰向けで鳴られない方にお勧めです。

高反発(硬め)マットレスのメリット・デメリット

マットレスを手で押す

【メリット】

・寝返りをうちやすく、関節への負担や筋肉の血行不良を防ぎます。
・低反発マットレスと比べると耐久性が高いです。


【デメリット】

・硬さを感じるため、“寝心地”を悪く感じる人もいます。
・低反発マットレスよりやや高価です。
・硬すぎると腰が「逆くの字」になり、腰が反って痛みが出てしまうことがあります。

高反発マットレスは体重が重く、腰などの関節の痛みや肩こりなどでお悩みの方にお勧めです。また、スポーツマンなどの骨格がしっかりしている方にもおすすめです。

高反発(硬め)がおすすめの理由

ベッドで気持ちよさそうに眠る女性

低反発は確かに体圧の分散に優れますが、体圧の保持に関しては高反発に劣ります。

人間の身体は寝る際にどうしても圧力がかかってしまう場所ができます。仰向けだと背中の上部やお尻の部分がそうです。横向きでは肩や骨盤の横のあたりがそうです。ですが、人間の身体は寝る際に圧力がかかる部分には脂肪が付き、ある程度の圧力にも耐えられる構造になっています。

「朝起きてお尻が当たって痛いです。」という方はいませんよね?人間は圧力や負担がかかると寝返りをうってそれを自動的に逃がします。これがうまく機能しないため、起床時の関節や筋肉の不調を起こすのです。

低反発のマットレスは身体が沈み込んでしまって寝返りをうつ回数が減ります。そのために関節に持続的な負荷が加わり、翌朝に腰の痛みや肩こりを起こしてしまうのです。就寝中の寝返りの回数と朝の腰の痛みに関する実験で、就寝中の寝返りの回数が多いほど、翌朝の腰の痛みが少ないという実験結果もあります。

要は、仰向けで寝た際の圧力の分散はあまり重視しなくても良いということです。圧力の分散よりも、圧力を保持し、寝返りが打ちやすい状態で就寝し、関節への負担軽減や筋肉の血行の維持に重点を置く方が大切なのです。



以上のことから、柔道整復師の立場からお勧めするマットレスは、「やや硬めで、寝返りがしやすいもの」です。

枕の硬さのおすすめ

枕

“寝返り”という点でもう一つ大事なのが枕です。

枕もマットレスと同じ理由から硬めで、頭を載せた際に形が変わりづらいものがおすすめです。

また、枕の中身としては高反発ウレタンや高反発ファイバーが体圧の分散・保持に優れていておすすめです。

高反発ウレタンは値段によって品質に差がありますが、適度な硬さとフィット感があります。高反発ウレタンの枕はできるだけ品質・値段の良いものにしましょう。
高反発ファイバーは値段が高価で最初は硬くフィットしづらいですが、通気性もよく臭いや汗もこもらず快適に睡眠ができ、丸洗いも可能です。

もみ殻やパイプ、羽毛などの頭が沈み込んで左右が盛り上がるものは寝返りをしづらくします。また、もみ殻やパイプは音もうるさくて睡眠の質を下げてしまいます。また、羽毛はダニなどのアレルゲンが増えやすいです。

枕の寿命は長くても3年ほどなので、その点も考慮して購入を検討してみてください。

最後に

起床するルームウェアの女性

いかがでしたでしょうか?

今回はマットレスについて解説しました。患者さんからもマットレスについては質問を多くされます。忘れてはいけないのは、マットレスも「消耗品」で一生ものではないということです。毎日自分の体重がかかるわけですから、10年もすれば、低反発のものならかなり買った当初よりも厚さや弾力に差があります。

「昔から使っている枕なのに、最近合わなくなってきた」というような違和感を感じる場合は、枕だけでなくマットレスも見直してみてはいかがでしょうか?マットレスがへたってしまって相対的に枕の高さが合わなくなっている可能性もありますからね!

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