花粉症が実際に改善した話【対策と方法、花粉症の仕組みについても解説】
寒い冬が終わりに近づき、新生活が始まる3月、4月ですが、同時に始まるのが花粉との戦いです。
花粉症は今や国民病と呼ばれるほどで、国民の3~4人に一人が何かしらの花粉症で悩んでいます。
この記事では、そうした花粉症でお悩みの方を対象に
・花粉症とは
・花粉症のしくみ
・花粉症の症状と対策
について解説していきます。
私自身がひどい花粉症で悩んでいましたが、今では症状はほとんど落ち着きました。そうした私の実際の体験談や実践した方法についても解説していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
花粉症とは
花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。現在日本では約4人に1人が花粉症を持っています。把握できていない人数も合わせれば、3人に1人くらいの割合かもしれません。
季節によって飛散する花粉が異なる為、原因となる花粉が多く飛散する時期に症状もひどくなります。
花粉症の原因となる花粉は日本に60種類以上もあり、何かしらの花粉は1年中飛散しています。
但し、同じ植物の花粉でも、飛散時期は地域の気温や環境によって異なりますのでご注意ください。
花粉症が季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれるのに対し、季節と関係なく一年を通して鼻炎を起こすものを「痛年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。ダニやペット、ハウスダストなどの原因が主ですが、必ずしも鼻炎の原因が花粉だけとは限りませんので、医療機関での検査を受けた方が良いと思います。
年間を通して鼻炎に悩んでいて、自己判断でハウスダストかと思っていたら、年間を通して複数の花粉に対して花粉症を起こしている方もいます。
花粉の飛散時期と地域との関係に関しては下記の外部サイトをご覧ください。
「花粉の時期はいつから・いつまで?~花粉カレンダー~:アレジオン」
花粉症の仕組み
花粉症はアレルギーの一種です。花粉が鼻粘膜や目の粘膜に付着すると、体内で抗体が作られます。その後再び花粉が鼻粘膜・目の粘膜に付着することで抗体が反応し、ヒスタミンを代表とする様々な炎症性物質を出します。
これにより、知覚神経が刺激されると鼻水、涙を分泌し、くしゃみや痒みを起こします。同時に鼻粘膜の血管が充血・拡張することで鼻詰まりを起こします。
花粉症の悪化の原因
花粉症は年々増え続けていますが、花粉症はアレルギーの一種であり、どうしてアレルギーを起こしてしまうのか?について明確な回答はいまだ不明です。原因として今のところ考えられていることを一覧に致しました。
・食生活の変化
インスタント食品や加工品を摂取する機会が増えたため。また、不規則な食生活やダイエットなど。・ストレス
・排気量の増加
山間部に比べて、都市部の方が花粉症になる割合が高く、排気ガス中の微粒子が花粉と結合し、花粉を吸いこみやすくなっている可能性があります。また、交通量が多いとそれだけ舞い上がる花粉の量も増えることが考えられます。・消毒のし過ぎ
コロナウイルスの流行に限らず、日本は昔と比べて“きれい好き”になり過ぎています。昔は砂場で遊んでそのまま手をろくに洗わずに食べ物を口にしていましたが、現代はうがい手洗い当たり前。泥のついた野菜など昔ほど目にしません。遊ぶときは公園でゲーム。細菌やウイルスにさらされる頻度は昔より減り、免疫系の異常を起こしやすいという指摘もあります。※あくまで一つの意見論であり、必ずしもそうとは限りません。
・喫煙
メンソールのタバコは吸った直後スーっと鼻が通り、一瞬症状が和らいだような気がします。そのため、「タバコは花粉症に良い」という噂が流れていますが、これは真実とは異なります。タバコと花粉症の関係性について研究された論文はほとんどありませんが、タバコに含まれるニコチンやタール、その他の有害物質が免疫力を下げることが報告されています。また、睡眠の質の低下や自律神経の乱れを起こします。・飲酒
飲酒によって摂取されたアルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドは花粉症でも分泌される炎症性物質、ヒスタミンの放出を促すので、花粉症のみならず様々な炎症を悪化させます。また、アルコールは血管を拡張・充血させ、鼻づまりや目の充血を促進してしまいます。・運動不足
・自律神経の乱れ
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花粉症の症状
【鼻水】
花粉症の鼻水は粘度の低いサラサラとした水のような透明な鼻水です。【鼻づまり】
鼻づまりによって口呼吸が多くなるため、睡眠の質の低下や喉の渇きを感じるようになります。【くしゃみ】
くしゃみは、鼻粘膜の神経が刺激され、鼻粘膜についた花粉を追い出そうとして起こる症状です。当院にはくしゃみを起こして腰を痛めてくる方もいらっしゃいますので、くしゃみをする際には必ず手をどこかについて、衝撃を逃がしてあげるようにしてください。
【痒み】
目や鼻、喉のかゆみを感じます。耳のかゆみまで感じることがあり、「頭を丸ごと洗いたい」という感覚になったことがある方もいるのではないでしょうか。その他にも、皮膚の乾燥や頭痛、倦怠感、全身のむくみ、集中力の低下などといった症状が伴うこともあります。特に春の花粉症では肌の乾燥によるかゆみを伴う方が多いようです。
今ではずいぶん改善しましたが、私にもひどい症状だった時がありました。当時は、起床時にまぶたが目ヤニで開けることができず、ようやく目を開いたかと思ったら、いつの間にか鼻血で枕を濡らしていたこともありました。倦怠感や眠気は常にあり、全身がむくんでいるように腫れぼったかったです。ここまでひどいと、もはや鼻炎だけではなく全身の症状も伴います。
花粉症対策
ここで行う方法は実際に私が行った方法です。これらの効果か、花粉症の症状はピーク時の10分の1程度となりました。
①運動をする
花粉症の改善のために運動をし始めたわけではありませんが、筋トレをするようになってから明らかに症状は改善しました。筋トレはテストステロンの分泌を促し、抗炎症作用やストレスの軽減に役立ちます。筋量が増えたことで代謝も上がり、睡眠の質の向上も実感できますし、やって損はないと思います。もちろん、筋トレは屋内で行いましょうね!②服を着替えてシャワーを浴びる
外出して帰宅した際は、手洗いと顔を洗います。そのまますぐにシャワーを浴び、衣服はすぐに洗濯機に入れます。外出中、衣服や肌には多くの花粉がついており、帰宅後そのままソファーなどに座ると、そこにも花粉が付着します。帰宅後すぐさまシャワーを浴びるようにしたことで、自宅での症状は格段に収まります。③洗濯物は部屋干し
これは花粉症の方なら実践済みだとは思いますが、洗濯物は基本部屋干しです。外に洗濯物を干すと、それに花粉が大量についてしまいますからね!花粉症対策の基本は、室内に花粉を持ち込まないことです。ですので、窓は基本開けず、開けたとしても10センチほどで、必ずカーテンはしたままです。④喫煙、飲酒は控える
私が花粉症の症状が大幅に落ち着いたのはこの記事を書いている2022年より6年前ほどからです。その時までは、喫煙もしていましたし、飲酒もほぼ毎日していました。筋トレをきっかけび喫煙と飲酒をしなくなってから、鼻づまりや花粉症の症状はかなり楽になりました。喫煙とアルコールに関しては、やめた直後から症状が軽くなりました。実感できたことは、全身の倦怠感やほてり感、むくみ感などの全身症状が改善したように感じました。⑤アロマや香料成分の活用
花粉症の症状におすすめなのが、ペパーミントやティートリー、ユーカリラディエタ、ラベンダーが代表です。やはり私が一番お勧めするのはペパーミントです。ペパーミントに含まれるメンソール成分は鼻の通りを改善し、目にも爽快感を感じます。個人的におすすめしているのが、メンソールの入ったリップクリーム「メンソレータム」の使用です。花粉の時期は唇も乾燥しがちです。そこで、メンソレータムを唇に塗り、マスクを着用します。口元から鼻、目に爽快感のある空気が流れ、花粉症の症状に一石二鳥です。もちろん、ミンティアのメンソールの入ったものもおすすめですが、マスクをつけるとかなり強く鼻と目を刺激するので個人的にはあまりお勧めしません。
また、ブラックコーヒーも花粉症の症状を和らげます。大事なのは“ブラック”であることです。大量摂取や、砂糖・ミルクを入れると花粉症が悪化するデータもありますので、飲み方には注意しましょう。
⑥アイシングシートの活用
痒みで充血して腫れぼったい目に、アイマスクのようにラップを置き、その上にフィルムをはがしたアイシングシートを貼ります。アイシングシートの冷たさと、メンソールの香りがとても心地よく、翌朝の目の調子も段違いに良くなります。冷却効果が強すぎる保冷剤などは、目に悪影響を与えかねないので注意が必要です。⑦円皮鍼の活用
円皮鍼とは、すごく細くて短い鍼のついたシールのことです。これを小鼻の脇【ツボ:迎香】にはることで、充血して詰まった鼻のとおりがスーッと引いていきます。貼ってあるのはマスクで隠れて見えませんので、貼っていても気づかれることはほとんどありません。⑧服装はサラサラとした記事のものを羽織る
花粉が服に付着するのを防ぐために、なるべくサラサラとした生地のものを羽織るようにしました。⑨規則正しい生活を心がける
3食バランスの良い食事を心がけ、起床、就寝はなるべく定時にし、体調を日ごろから整えます。免疫のバランスを整えるために、まずは生活習慣を規則正しくします。⑩花粉の飛びやすい気象条件を意識する
花粉の飛びやすい気象条件には以下の5つのポイントがあります。
・晴れor曇り
・前日が雨
・湿度が低く、乾燥
・前日が雨
・風が強い
こうした日には普段より花粉症対策を意識します。
薬はどうしても花粉症の症状がひどい時以外は、ほとんど使用しませんでした。
花粉症の症状は、花粉の量だけではなく、体質・体調の影響も大きく関係しています。
そのため普段から症状に対する対処法だけではなく、健康的な生活を心がけ、体調・体質改善に努めることが大切となります。
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